藤 水名子 朝日新聞社 1955.11
発行されてもう16年にもなるのに知らなかった。

唐の終わりころの洛陽が舞台。稀代の大泥棒で盗跖公とあだ名される項郎とその相棒(ほうゆう)が、洛陽に来て狙うのは「洛妃の宝珠」。
三国志の時代、魏の文帝曹丕の妻の甄夫人(洛妃)と曹丕の弟曹植の悲恋。そのとき、反乱を企てた曹植が、財宝を隠したという伝説があった。その手がかりは洛妃と曹植の悲恋が語られる「洛神の賦」。そして洛妃の宝珠が揃うと謎が解けるという。
平凡な少女楊明珠は偶然に項郎と知り合い、項郎の宝探しについていく。
その宝を狙っているのは他にもいる。楽天の玄孫という白睦蓮・白翠蓮、悪徳官僚李衡佶と彼と組む大商人の陶恭。
さらに項郎を捕まえようとする恵武。李衡佶を仇と狙う金冲列は部外者だが、タイミング良く登場する。
楊明珠を中心に話は進む。明珠は初め地獄に落とされるが、そこから逃げだし、幸せをつかむまで。わたしはこちらの方が印象に残った。
posted by たくせん(謫仙) at 10:47|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
書庫
|

|