2016年12月07日

それも一局

それも一局
弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ
内藤由起子   水曜社   2016.10
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 昭和の前半を代表する棋士、木谷實九段。冠は少ないが、(もちろん当時はタイトル戦が少なかった)プロ棋士を次々と育て上げ、呉清源九段と並び称された、昭和初期の大棋士である。
 自宅を「木谷道場」として、育てたプロ棋士は51人、日本の棋士育成を独りでやったようなもので、一時はタイトルは木谷門下のたらい回しと言われたこともある。
 木谷道場は平塚にあった。著者も平塚出身で碁を学び観戦記者となる。
 弟子は通いの弟子もいるが、ほとんどは住み込みである。著者はその弟子たちに接し、直接話を聞いて、木谷道場の様子を綴っている。

 いったいどのように教育したのか。
 弟子たちの碁を見て、「それも一局だね」とは、木谷がよく口にしていた言葉。
 この言葉は本来盤上をさして言う言葉である。碁が打たれ、途中で別な手段もあって、その後の展開が変わるとき、その別な手をさして言う。続けて打ってみれば拙い手もあろう。しかし、そのとき、その手が悪手とはいえず、その後が違った碁になるならば、「それも一局だね」と評価する。
 決して上から頭ごなしに指導することはなかったという。
 塾頭格の大竹英雄、三羽烏と言われた石田芳夫・武宮正樹・加藤正夫、さらに小林光一・趙治勲などそれぞれ個性が違う。それ以外の棋士も独特の個性で光り輝いている。これらの人が互いに磨き合っていた。
「それも一局だね」には「それも一つの人生だね」という意も込められている。どんな人生も一つの人生なのだ。
 木谷夫人の美春さんはもと地獄谷温泉の旅館の長女であった。毎日三十人分もの食事を作ったのも、その経験が生きたのかもしれない。夫人は七人の自分の子も、弟子たちと区別しなかった。個性を尊重した。そのため七人は全く違う道を選んでいる。
 プロ棋士ばかりでなく、周りの人たちの話もある。

 第11章では、海外の子どもたちの夢をお手伝い 小林千寿 
として、小林千寿六段の話がある。
 多くの欧州の青少年の世話し、二人のプロ棋士を育てた、異色の経歴の持ち主である。
 木谷家の長男である医師の健一さんから電話があった。
「君は父がやりたかったことをやっている。父は戦後の焼け野原をみて、『もし世界中の人が囲碁をやっていれば、こんな戦争は起きなかっただろう』ってよく言っていましたから」
と、海外普及の努力を評価した。
 順調だったわけではない。初めて育てたハンスピーチ六段は囲碁普及のおり、グアテマラで強盗の凶弾に倒れて亡くなっている。
 それから14年。今年になり、アンティ・トルマネン君が入段した。二人目のプロ棋士だ。

 不肖私は小林千寿六段のアマの弟子である。木谷九段の孫弟子と言うことになる。千寿会に参加してもう15年になった。入会して1年後の正月にハンスピーチ六段の訃報を聞いた。ハンスピーチ六段には一年間で十局ほど指導碁を打っていただいた記憶がある。
 千寿会に参加しなかったならば、全く違った人生を送ったことだろう。それも一局なンだが。

参考  ハンスピーチさん死去
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2016年12月03日

六義園 紅葉2

六義園 紅葉2

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 桜の大木。園内には大木が多い。

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 草木染
 吟花亭跡の近く、穏やかな色であることよ。
 池の周りの写真も撮ったが、4月の写真の方が良いので、重ならないように省略する。

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 見上げれば輝きがある。人が見ようが見まいが、樹は冬支度をしている。

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 滝見の茶屋から千鳥橋。

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中の島も冬支度。

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 出汐の湊の近く。櫨(ハゼ・ハゼノキ)、ウルシ科なので、かぶれることもある。外来種で、日本への渡来は安土桃山時代の1591年。

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 櫨紅葉(はぜもみじ)は秋の季語。

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 宜春亭(きしゅんてい)は茶室である。

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 心泉亭は開いていた。こちらは集会場。

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 心泉亭でお茶をいただく。

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 喫茶去(きっさこ)「どうぞお茶でも召し上がりなさい」

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 渡月橋
 お茶をいただいた後は、櫨も楓も枯れ葉もみな同じように美しく……、見えるような人になりたいが、凡人のわたしにはなれませんでした。
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2016年12月01日

六義園 紅葉1

六義園 紅葉1

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 寒い日であった。六義園が紅葉しているという。(11.26)
 2014年4月に訪れたとき、北側の剡渓流(ぜんけいのながれ)辺りにカエデが多く、紅葉の季節に訪れたいと思っていた。その機会が訪れたのだ。
 前回は通れなかった染井門から入る。入るときは空いていたが、帰りは門前に並んでいた。

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 11時半頃の染井門

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 木陰の中に陽がさして。

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 下は剡渓流(ぜんけいのながれ)である。

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 山陰橋から剡渓の流れ越しにつつじ茶屋をみる。
 前回は工事中で入れなかった所だ。

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 上の写真の反対側から、つつじ茶屋に入る。

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 細くて曲がったつつじの木を用いている(サルスベリもあるらしい)ので土台も工夫している。
 
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 右の斜めまっすぐな木は補強のため。
 
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 座っていいのか心配になる。

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 上を見れば、ここでも組み合わせている。

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 山陰橋

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 紅葉よりみどりがまぶしい。

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 多くの紅葉は茶色に近く、陽がささないと冴えない。こうして紅葉らしい輝きがあると鑑賞に堪える。
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2016年11月27日

リビア砂漠探検記

リビア砂漠探検記
石毛直道   講談社   1973.6

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 1968年、リビア王国を探検した人がいた。
 リビアは王国だったのか、と疑問に思う人もいるだろう。あのカダフィー大佐の革命の前の話である。著者は砂漠の小さな村の生活ぶりを詳しく書いている。
 民は税金を払わず、政府は石油収入によってえた金を、広く薄くばらまいて統治していたのだ。そのため砂漠でも多くの人が生活している。
 住めば地獄だろうが、著者はどんなことにも平然と、客観的に見ているので、砂漠の生活が楽しそうに思えたりする。食事も粗末だが、普通に食べられそうに思えたりする。
 そして後半はリビア砂漠の道なき道を、荷物運送のトラックに乗って、南のチャドへ行く冒険旅行の話になる。その冒険旅行によくある事件の数々を、著者は鋭い観察眼で気負わずに書いている。
 五十年近く前の砂漠地帯の生活は、極地体験であろう。
 グーグルアースを見ると、今ではかなり数の円形の畑地がある。住宅も多いようだ。それでも場所によっては、今でも当時と似たような生活をしているかもしれない。
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2016年11月21日

あなたは、なぜ太ってしまうのか?

あなたは、なぜ太ってしまうのか?  肥満が世界を滅ぼす!
バリー・ポプキン   朝日新聞出版   2009.12

 世界的な肥満増大に対する警告の書だ。近年の社会の変化が、肥満と病気を引き起こしていることを具体的に解説している。(全訳である)
 まず、太る原因は、摂取カロリーの過多である。食べる量が多すぎるか、運動などで消費するカロリーが過小であるか、どちらかだ。そのカロリーは糖質であろうと脂質であろうと同じこと。
 ではなぜ多く食べてしまうのか、なぜ運動不足になるのか。その原因を検証している。
 アメリカの例、中国の例、インドの例、その他世界中を俯瞰して、その原因は食のグローバリゼーションであるとする。時期的にもその時期に一致する。アメリカでも50年前は肥満は少なかったのだ。
 外食中心(中食を含む)で、ハンバーガーのようなジャンクフードが多くなった。
 飲み物もジュースやコカコーラなど糖分の多い飲み物となり、その分食べる量は減らさねばならないのに、飲まないときと同じように食べている。

 これらの例を具体的に細かく説明している。しかし、わたしが読んでいて、そんな具体的な例が必要なのか疑ってしまう。
 エレンとボブの日常の暮らしぶり。どこに住み、何時何歳の子どもを学校に送り、何を食べ…何を飲み…、これがあまりに細かい。もちろんわたしの知らない人である。エレンとボブの特殊例ではない。それがジャックあろうがベティであろうが成り立つ話だ。ならば特定の例にせず、その町の平均的な生活で良いのではないか。まあ、これがアメリカ的な書き方か。
 ダイエットをしようとした人なら、そんなことはわかってるだろう。だがうまくいかない。再確認の必要がある。
 読んでいて、「だからどうした、だからどうした」と、いらいらしてくる。250ページあるが、50ページ程度にまとめられるそうな気がする。
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2016年11月12日

砂の文明 石の文明 泥の文明

砂の文明 石の文明 泥の文明
松本健一   岩波書店   2012.8 (2003版の改訂版)
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 世界を、砂の文明・石の文明・泥の文明と分類し、その特徴をもって、古今の世界の状況を判りやすく説明している。
 特に今の中東情勢を、砂の文明と石の文明の衝突として解釈するあたり判りやすい。
 ただし、何度か「○○であるとすれば、……はこうなる」と説明しているように、これは仮説であって、できれば、逆に「○○でないとすれば、……はこうなる」という説明も欲しいところ。
 まるで誰かから「○○であるとすれば、」という宿題に答えたようだ。
「自分は信じていないが、○○であるとすれば、…はこうなる」と言っているみたいだ。
 自分の考えなので、「次のように考えた」でいいはず。

 石の文明とは薄い土地の下が石の地域で、中部欧州などを指す。ここは草地となり、農業に適さず、産業は牧畜であり、生産を拡大するには、外に土地を求めることになる。そのために西洋文明が起こった。そして世界を侵略する、つまり世界のあちこちを植民地化した。
 砂の文明とは、砂漠地帯を指す。土地は不毛でそこでは永住できない。砂漠周辺の人を対象とする商業活動を行う。そのため、ネットワークを利用し交易する。国境という概念がない。
 泥の文明とは、アジアモンスーン地帯など、豊かな土地のこと。ここでは定住して農業を行う。生産をあげるには、土地や品種を改良し質を高める。土地を広げようとすると、となりの土地とぶつかることになるからだ。

 こう考えると、石の文明が拡張して他地域を占領し独占し、それと国境を無視する砂の文明とが衝突することになるのが理解できる。
 また砂の文明では、不毛の太地で孤独に生きる精神的な支えとして、絶対神である一神教を信じることなる。
 泥の文明地帯では生命が満ちあふれ、そのため多神教となる。自然の山や川が地域の境となり、お互いに境界を守る。インド・華南・韓国・日本など。
 ここで注意すべきは、北朝鮮・華北などは泥の文明地帯ではない。
 なおインドの独立に当たって、ガンジーは「非暴力的抵抗」で成功した。これは泥の文明の考え方という。
 世界を代表するような文明の仮説であって、例外(たとえばギリシャは石の文明)も多いが、論旨が明快で、文明などに対する一つの見方として、一考の価値がある。
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2016年11月06日

代替医療の光と闇

代替医療の光と闇 魔法を信じるかい?

ポール・オフィット    地人書館   2015.9
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 代替医療とは、「通常医療の代わりに用いられる医療」を指す。今のところ、通常医療に取って代わるような代替医療は存在しないという。
 代替医療でも効果がはっきり証明できれば、つまり科学的根拠があれば、それは通常医療に組み込まれよう。代替医療ではなくなる。
 代替医療は効果があることを証明できないので、医療といっていいのか。
 元気なときに、正しい知識を身に付けて、わが身を守らなければならない。
 この本で書かれた悲劇は、ほとんどがアメリカの話だが、今後は日本でも同じような悲劇が起こりそうなのだ。
 治るはずの通常医療を拒否し、代替医療に頼る。その様子を丁寧に解説している。
 すべてが詐欺師ばかりではない。間違った信念で「病が治る」と思い込んでいる人もいる。その「間違った」が通る歴史的いきさつや、社会状況の詳しい説明がある。
 アメリカのサプリメント業界の暴走ぶりが、なんと法的なお墨付きの下で行われているのだ。
 そのような、インチキ代替医療に騙されてしまった人たちへの、思いやりが読み取れる。
 代替医療だって、プラセボ効果で効くことも多い。だから代替医療とインチキ医療が見分けにくいのだ。

 一例としてビタミン大量投与があげられている。どんな薬でも摂りすぎはよくないはず。
 鍼に対しても否定的だ。鍼は体を熟知していないと効果は薄い。しかし、それなりの効果があるといわれている。科学的に証明できないのが問題か。


 最後に…、副題の「魔法を信じるかい?」は原文に有り、代替医療のことをいっているようだが、代替医療は魔法ではない。騙された人たちも魔法だとは思っていないだろう。魔法は信じていないはず。
 わたしは「魔法」とは祈祷医のようなものと思って読み始めた。たとえば、牧師にお祈りしてもらうとか。偶像に祈るとか。未開地域における祈祷師とか。
 全体的には読みにくい。言葉は易しいが、訳がこなれていないので、止まってしまう。
 「ひとりの男が…」とあると、「あれ、これはひとりでなくても、女でも該当すると思うが…、」と考えてしまうとか。
 延々と寄付者の名前と金額が並べられたりするが、「その名前や金額にどんな意味があるのか」とか。
posted by たくせん(謫仙) at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月30日

すばらしい黄金の暗闇世界

すばらしい黄金の暗闇世界
椎名誠  日経ナショナルジオグラフィック社   2016.6
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 椎名誠の本は、小説よりエッセイの方がおもしろい。
 この本は、そのエッセイの特におもしろいところばかりを集めたような、わくわくする本だ。
 世界中を旅し、それぞれの深部に入り、一介の旅行者では見ることのできない部分まで、見て経験している。日経ナショナルジオグラフィック社の素晴らしい写真集もある。
 無人島での漆黒の闇、空飛ぶ蛇、食肉ナマズ、ニューヨークの地下トンネルに住み着いた数千人のホームレス、パリの地下墓地、奥アマゾンの筏家屋などという、エッと言うような話が多い。
 立ちションをすると、その流れを遡って尿道口に突っ込んでくる食肉ナマズの話など、まさかと思ってしまう。(アマゾンの話)
 光あふれる日本社会への批判もある。東日本大震災以後、エネルギーの浪費を考えさせられたのに、懲りずに元に戻ってしまった。

 わたし(謫仙)は何回か中国旅行をしているが、一回の旅行で、一年分のエネルギー以上のエネルギー(ジェット機の燃料など)を消費する。自動車を持っている人はさらに多く使うであろう。
 著者がこうして世界中を巡っているとき、どれほどのエネルギーを消費しているか。そんなことにも言及して欲しいものだ。それに比べたら、一般庶民のエネルギー消費などたかがしれている。無駄は省かなければならないのは当然だが、一言欲しい。

 それはともかく、著者の冒険心には、判っていても感服してしまう。こんなすてきな本を書く才能にも驚く。専門書ではない。専門家でないわたしにとって、それが真実であることが判る程度でよいのだ。この本のような、読んで面白いわかりやすいというのが大事だ。
posted by たくせん(謫仙) at 11:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月23日

天頂の囲碁6

天頂の囲碁6 Zen
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 碁や将棋のソフト(アプリ)の進歩はめざましい。
 チェスではかなり前から最高レベルの棋士に勝っている。将棋でも数年前から最高レベルのプロ棋士に勝てるようになった。
碁界でも、あと十年もすればといわれていたのが、AlphaGoの登場によって、一気にトップ棋士に勝てるようになった。
    参考  AlphaGo
 ただし、AlphaGo は特別で、一般的にいえば現在の最高レベルは「天頂の囲碁6」などでアマ七段程度という。
 このアマ七段というのが、実は曖昧であって、場所によって、会によってかなりのばらつきがある。中には買った(勝ったではない)段もある。
 そうは言うものの、それでも私たちにはある程度の目安がある。たとえばネット棋戦などの段だ。

 わたしも遅ればせながら「天頂の囲碁6」を買い求めた。一万円弱である。
 確かに強い。打ってみると不自然な手が見当たらない。まるで人が打っているみたいだ。(「天頂の囲碁2」の時は、強くとも不自然な手も多く、打っていて飽きてしまった)

 天頂の囲碁6は定石もしっかりしていて、周りの状況によって定石を外すこともある。
 自分の棋譜を並べ、ここでどう打つか「検討」させると、わたしの打った手を検討の対象とさえしないことがある。そっぽを向いた手と指摘されたわけだ。そのときわたしの弱点や間違いを指摘されたと思う。
 特に判断に困った場面を検討させると、わたしの思いもよらない点をしめす。発想が違うのだ。わたしは小利をえて負けを確定することが多い。
 そして、天頂の囲碁6の打った手が理解できるレベルなのもいい。これがプロレベルになると、「なぜこの手を打たないのか」「なぜその手を打つのか」とわたしには理解できないことが多いのだ。
 そんなわけで、かなり重宝するソフトである。
posted by たくせん(謫仙) at 07:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 囲碁雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月15日

血糖値スパイク

血糖値スパイク

 10月8日にNHKで、血糖値スパイクという問題を取り上げていた。糖質食を摂ると、その後一時的に血糖値が上がる。
 人によっては上がりかたが高すぎる。これを血糖値スパイクという。様々な病の原因になる。その可能性のある人は日本で1400万人ともいう。

 食事を食べたすぐ後の短時間にだけ、人知れず血糖値が急上昇し、やがてまた正常値に戻る。それが、「血糖値スパイク」。食後時間がたった状態で行われる通常の健康診断では、見つからないことも多い。ところが最新調査で、なんと1400万人以上の日本人に「血糖値スパイク」が生じている可能性が明らかになってきた!


 わたしは「血糖値スパイク」のことについて知識はあった。だがその問題性についての認識が薄かった。
 主食をやめると健康になる で血糖値急上昇の説明があったのだ。その本は糖質制限食ダイエットを中心としていた。
 だが、まるで糖質食が問題のような書き方と、前後矛盾する書き方に疑問が生じていた。そのため、血糖値スパイク(その本では血糖値スパイクとはいっていなかったと思う)のことは判っても、問題を甘く見ていた。
 そのとき、いくつかの疑問点を書いた。
 7月6日の「ガッテン」でも糖質制限食をとりあげていて、一応納得した。
  参考 糖質制限食

 しかし、今回の放送で、糖質食が問題の人は一部の人だけで、大部分の人は該当しない、といっていたので、ようやく納得できたのだ。
 たとえば「3.米を主食とする日本食はヘルシーといわれているが、この定説を覆せるか。」など。多くの人にとって定説は正しい。問題は一部分の人なのだ。
「主食をやめると健康になる」のは一部分の人だ。問題はこの一部の人がなんと、1400万人もいるらしいことだ。
 わたしも他人事ではない。おそらく今までの情報でも、気をつけてみれば、一部の人と言っていたかもしれない。わたしの勝手な思い込みがあったかもしれない。
 納得できれば対策も考えられる。すっきりした。

    参考 “血糖値スパイク”危険度チェック!
posted by たくせん(謫仙) at 07:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 山房筆記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする