2021年06月14日

日本視覚障害者囲碁協会

 今年の2月14日。木谷正道さんより連絡があった。

 晴都君の院生採用がほぼ決まりました。
 2月4日に、柿島さんを含め5人で日本棋院を訪問し、柳 時熏理事、小島文男事務局長にお願いをしました。
 柳理事は、視覚障がい者囲碁もアイゴも初めてでしたが、強い関心を示されました。
 
 課題は二つありました。
1 碁盤にアイゴを使用すること⇒日本棋院規約の改正が必要らしい。
2 対局相手の了解
 特に、最後の「秒読み」(一手30秒)で、石をはめるのに手間取って時計が切れてしまえば時間切れ負けになります。
 これをどうするのかな?
 と考えていたら、
 何と、9日の理事会で、採用の方向が決まり、関係者と協議することになったとのことです。
 異例に速い。 


 わたしは一度全盲の方と打ったことがある。本来はわたしが打ったとき、「3の五」などと座標を言うのだが、とっさに判らないときは、「桂馬」などと言うと相手は触って確かめる。どうしてもうまく言えないときは、相手の指をとって、打った所に導く。
 そんなふうにして対局した。互先だった。
 そのとき使った盤石は全盲の方が持参した。19路が盛り上がっていて、石の裏側は八方に溝があり、盤にはめ込む。これがアイゴだった。

 この度、全盲の方のホームページが作られた。トップにアイゴの写真があって、その様子がよく判る。
   日本視覚障害者囲碁協会 https://aigo.tokyo/
   (一般社団法人)日本視覚障害者囲碁協会 代表理事柿島光晴

 先日、晴都君と菫ちゃんの公開対局が報道された。二子局だった。晴都君の健闘が光ったが、ヨセに強い菫ちゃんにヨセで差をつけられ、思った以上に差が開いてしまった。
 菫ちゃん(現在12歳)だが、本来は仲邑先生あるいは仲邑二段と呼ぶべきだ。しかしファンの間では菫ちゃんで通っていて、わたしも使わしてもらう。
 菫ちゃんは囲碁界では奇跡的存在なのに、一般のニュースになることは少ない。
  仲邑 菫(ナカムラ スミレ / NAKAMURA, Sumire)
  https://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000496.html
 
 碁盤のアイゴは需要が少ないため、製造の会社では金型がお蔵入りしていたという。けっこう関係者も苦労したようだ。
 あの複雑な盤上が、見えずによく判るなあと驚くが、全盲の方は言う。
「誰でも手を読むとき、盤上に石を置かずに読むではないか、それをはじめからやっているだけだ」
 わたしには奇跡の才能に思える。
posted by たくせん(謫仙) at 08:47| Comment(1) | 囲碁雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする