2022年09月30日

ある終局の問題

 週刊「碁」の小説「爛柯の宴」でダメ詰めの時に間違えてアタリになってしまった。
 それを直そうとすると、井山は「…石を戻してください」と抗議した。
 その裁定を求められた奥田プロも、判断を求められれば厳正なルールに則って審判としての裁定を下さねばならなかった。
「すべてのダメを詰め終わるまて対局は終わったとみなされません。ですから一度置いた石は元に戻してください」

 この言葉は、わたしが二十年探し求めた答えだった。しかしここで新たな疑問が生じた。
 では時計はどうするのか。このとき井山はギリギリだったと思われる。その時計は止めてダメを詰めていたはず。ただし、この記述はない。対局中と意識しているならば時計を使用してダメを詰めるはず。時計を止めたなら、終局とみなしたはず。
 再開するなら、井山が再開を求めたことになり、相手が手番で再開するはず、それでもだめだったので戻そうとしたのか。
 現在ルールはプロ用で、「アマはその限りに非ず」という文を見た記憶があり、いままでそのつもりで対局してきたが、わたしが間違っていたのか。
 お互い終局を確認して、時計を止めてダメ詰めをするのは間違いか。
 普通は、手段が生じたばあい、「継いでください」と相手に手入れを要求する。それに慣れていて、石を戻そうとしたのではないか。

 あるプロ棋士に訊いたら、「時間切れ制で、ダメを詰めるときは時計を止めて行うことが多い。しかし明確なルールはなく、お互いの紳士協定で成り立っている」

 そうなると、井山は紳士協定を破ったと言えるのかな?
 答えのない問題かもしれない。
 各大会ごとに決めるべきことかもしれない。その場合ははじめに決めて宣言しておかなければならないと思う。いつまでも暗黙の了解で行うのは、公平感を欠く。

 念のため、
ジャンボ大会-ある終局の問題 http://takusen2.seesaa.net/article/473757148.html
posted by たくせん(謫仙) at 10:56| Comment(0) | 囲碁雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする