初めて読み終えてない本の紹介をする。
間違いがあるかもしれない。非難する人がいるかもしれない。
わたしは宗教を信じない。しかし、バカにはしない。
漱石の草枕。
人の世を作ったのは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
そう、この世を作ったのは神ではない。これは十代の頃から思っていたが、わたしの考えをはっきりさせたのは、宮本武蔵の五輪書である。
神仏を尊びて、神仏を頼らず
そうだった。宗教には頼らない。しかし他人の信仰心は尊重する。静かに、宗教規律を守って生活している人に対しては、尊敬心もある。ただ他人を攻撃したり、しつこく勧誘する人には怒りを覚える。だから、宗教による戦いは理解出来ない。
先日、ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史−文明の構造と人類の幸福」と、その続編とも言える「ホモ・デウス−テクノロジーとサピエンスの未来」を途中まで読んだ。そして投げ出した。
まわりくどく、何を言っているかさっぱり判らないのだ。整理して、全部で四冊を二百ページほどにしたら、少しは判るかもしれない。
「サピエンス全史」が人類の過去、「ホモ・デウス」が人類の未来を語る。
ネットで、その要約や、書評などを読んで、ようやく大意をつかんだ。
現人類が、架空の話を作ることができることが、他の人類を滅ぼし勝ち残った理由だという。
他の人類が架空の話を作ることができないと、どうして知ったのかは判らないが、架空の話、たとえば神を偽造したり、言語だけでも意味を伝え、噂話を確かめもせず信じる。貨幣制度など、虚構に類する実態のない概念を理解できる。
その架空の力で大人数をまとめた。そして国家を作った。
確かに国家を作ったのは現人類だけだ。他の生き物で、言語を持つと言われる生物も国家は作れない。
生物は、階層化される。
神
支配者層
一般の人
家畜(一部の人も含まれる)
他の生命
そして、将来は、次のように分類されると予想する。
アルゴリズムと、アルゴリズムを操る神となる支配者層
家畜(ほとんどの人はここに分類される)
他の生命
支配者層以外のほとんどの人は家畜に分類されるのだ。
現在でもAIに支配されている人が多い。さらに進むと、衣食住からさらには恋人や結婚相手までAIに支配されるだろう。インターネットがないと何もできない。アルゴリズムの奴隷になるのだ。
神とは、AIやAIなどの情報を支配する人たちだ。
もはや、この状態は宗教ではないか。ここで最初の述懐か出てくることになる。
参考 https://note.com/nogacchi/n/n0a09f10fa38e
ホモデウス図解 神になろうとするサルたち
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以下ほとんど不要の駄文
翻訳物は、回りくどくて意味が判りにくいという話。わたしの頭が足りないだけではないだろう。
ひとりの男が…
前後の文を見て、あれ、この文脈だと、一人でなくても、女性でも当てはまる話ではなかろうか。と考え込んでしまう。
「…誰だか知りませんが、一人、または複数の人間と連絡していたのを見つけたんです!」ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団p504
一人、または複数の人間、これ以外の状況はあるのか。
この本では、
1943年にドイツのある男の子が父親にきいた。
1943年でないといけないのか、女の子や母親では該当しないのか。
男の子に限定した意味は何か。
これが伏線だと思って気をつけていると、何の関係もない。だったらなぜ男の子と限定したのか。
このような本は、結論ばかりでなく、結論にいたる道筋も大切だが、それでも冗長すぎる。