2009年01月23日

風流冷飯伝

    米村圭伍   新潮社   02.4 
 「退屈姫君伝」の前編になる。

 冷飯とは、「冷飯食い」つまり「部屋住み」つまり当主になれない男のことである。
 四国は風見藩二万五千石を舞台に繰り広げられる、笑いと苦しみの話であった。

 禄高25石の侍というのが出てくる。
 25石は税金対象であって、そのうちのおおかた四〜六割を税として受け取れる。12石の収入で、当主夫婦・冷飯・隠居・子供などが生活できる訳がない。
 そんな貧しい家の冷飯ともなれば、当然生活は苦しい。それを風流に生きようという。
 まるで江戸時代を象徴するような話であった。

 狂言回しの役をするのが、将棋であるが、この将棋に対する知識が半端ではない。
 それから江戸言葉の羅列、四国の小藩で通じるのかと心配してしまうが、どうなのだろうか。
 
 楽しい小説である。
posted by たくせん(謫仙) at 07:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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