場所は陣谷温泉、陣馬山の麓である。藤野駅に1時に宿のマイクロバスが迎えに来ることになっている。
チェックインは1時半、チェックアウトは11時。その間、温泉に入り、宴会をして碁を打ってという予定。
わたしは朝早く発ち、朝八時前に相模湖駅に着いた。そこから明王峠をえて陣馬山に登り、陣谷温泉に下りた。この時、下りる道を間違えてしまい、陣馬山登山口まで下りて、そこから陣谷温泉へ向かった。陣馬山登山口までは藤野からバスの便もある。そこから登り道を二十分ほど歩いて陣谷温泉に至る。
この入り口から数十メートル行くと玄関。
玄関。斜面に建っているため、ここは二階。写真は朝早く。
この玄関を入ると、水間さんと孔令文さんが迎えてくれた。すこし遅れたのだが、「いまNHKの日曜対局が放送中なので、それが終わってから会を開きます」と言う。
とりあえず、檜風呂に入り、着替えをして会場に行く。
会場は藤沢秀行さんの直筆による、「幽玄」の額。
ゆったりした対局室。あまり広くはないが、落ち着いた雰囲気。この部屋がいっぱいになった。
水間俊文さんと孔令文さんが三面指導碁を打ち、他の人は自由対局。碁会所などで行われる点数制。なんとか打ち分けて、帰るときも点数は変わらなかった。
夕食は大広間で大盤で連碁を打ちながら。連碁は座興ながら、思わぬ手にはっとさせられることが度々。
夕食後は会場に戻って対局。遅くなったので部屋に引き揚げようとしたら、大広間で、両師と宿の主と数人で飲みながら会談中。わたしも仲間に入れて貰った。宿の主は碁の高段者で今回の最強者と互先で碁を打ち出す。まわりは冷やかしながらの見学。
令文さんが、日本や中国の碁の現状などを、熱く語っていたのが印象的。
わたしは日付が変わる前に部屋に戻った。みな寝ていた。
翌日朝早く起きて、付近の散歩。紫陽花が咲いていた。
朝霧が湧き出す。濃い場所では向こうが見えないほど。
林の中にも朝日が入る。
前日の急ぎすぎた下山で、かなり足が痛い。ゆっくりと一時間半ほど歩いたが、急勾配の下りは痛みがひどい。これは結局、痛みが引くまで三日かかった。
朝食前から対局開始。この日他に客の予定がないので、11時過ぎてもかまわないと言われていたので、朝のうちに希望者は昼食を依頼した。
それでも午後早々に残った人も帰ってしまい、わたし一人、4時過ぎまでいた。29日〜30日の参加者と対局。
帰るときは宿の主に藤野駅まで車で送ってもらったが、これは水間師叔の特別な依頼によるもの。宿の車による送り迎えは団体のみ、個人ではしてもらえない。
わたしは初参加だったが、今回の「囲碁旅行会」は二回目。人数のめどが付かないと場所の選定も難しいだろうな。三回目もあれば参加したいと思っている。
参考 : たくせんの雲上世界−陣馬山
それも、痛みが引くのに3日もかかったのに・・・
私なら、対局の途中で、寝そうです。
それも、夜遅くまで・・・
謫仙さんは、基本的にお元気そのものなのでしょうね。
でも、好きなものは、疲れを感じないのかもしれません。
朝の景色、山の明け暮れは、気持がいいですね。
上手に時間を使われましたね!
対局前に心身をリラックス、お風呂にも入ってサッパリと。。
頭もいつも以上に冴えわたったのではないでしょうか"^_^"
やはり少し不便な場所でも自然の中にある旅館はいいですよね。
こうして一度で二度美味しい思いを味わえますもんね♪
で、帰りはタクシーでしたか?
痛みといってもジッとしているぶんには何事もないので、碁には差し支えありませんでした。対局室も椅子でしたし。
階段の上り下りがたいへんで、手すりに掴まりながら歩きました。
朝霧の出ている時間、誰も通らない道。住む人はなんとも思わなくても、旅行者には、素敵なひとときですね。
不便な場所の旅館。自然の中なら行ってみたいですよね。今は自動車で来る人が多いでしょう。わたしのように歩いてくる人もそれなりにいるようです。
わたしの住まいは駅から8分ほど歩きます。だからタクシーに乗るほどの距離ではありませんよ。
たいへんだったのは駅の階段ですね。平地を歩くのは問題ありませんでした。
この日は比較的気温が低かったので、なんとか歩けましたが、真夏日なら低山歩きはやりたくないですね(^。^))。