7月16日に大雪山系の登山者が遭難し、10人が死去した。
あるツアーは15人の客のうち8人。別なツアーで1人。個人登山者が1人。
わたしが注目したのは、次の点。
8人は一ツアー登山であること。
強風・大雨であったこと。
ガイドの足が速く、付いて行けなくなって次々と脱落したこと。
ガイドの3人のうち2人はこのルートが初めてだったこと。
救難要請が遅すぎたこと。
このようなツアー登山で、天候の悪化が予想されるとき、参加取りやめの場合の処置はどうなのだろう。個人が現場で参加しないと言ったとき、ツアー費用はどうなるのか。ガイドが決行と決めたら、止めるとは言いにくいだろうな。そこで止めると決断できる人はツアーは利用しないと思えるのだが、実情はわからない。
山好きの友人は、こういう高山登山をツアーで行うことを危惧する。ツアーを企画した人が山を知らず、紅葉狩り旅行のようなつもりで企画していないか、心配するわけだ。
ガイドの足が速く、付いて行けなくなったのは、ガイドの判断ミスか。このあたりは実情を知らないと批判はしにくい。現地を知らないガイドもどきはガイド能力があったのか。それとも単なる員数合わせか。
死因はいずれも凍死だった。5度という気温は低いがほとんど問題ない。場合によっては歩いているとき汗をかくほど。問題は雨と風だ。これをガイドが読み違えた。
わたしの結論はガイドの判断ミスだが、ガイドとツアー会社との契約はどうなっているのだろう。ガイドの判断では簡単に登山中止がしにくい実情がありはしないか。わたしの個人登山なら、間違いなく登山は取りやめた状況なのだ。天気のいい日は大勢の登山客が行く山。当日も大勢の登山客が、登山を断念したはずだ。その中でツアーは実施された。
山は危険が多い。そのことを知っていて注意すれば、このような事故は防げるはず。原則は自己責任。
今は多くの高齢者が登山を楽しんでいる。怖がらず、注意して続けて欲しいと思う。
7月20日追記
悪天候で、出発前にツアー客から、「中止した方がよい」とガイドに申し出ていたという。途中で動けなくなった人が出たときも、同じような要望があり、救助申請を、と訴えた人がいたという。
こうなると、ガイドの判断ミスは大きい。それでも天気の回復を信じていたガイドが決行を決めると、「わたしは止める」とは言いにくいだろうな。
ガイドはどうか。安易に救助を申し出る客を苦々しく思っていて、すぐにできなかったかも知れない。もちろんそれも判断ミス。
さて救助を申請したとして、ヘリコプターを飛ばして数百万円。多ければ一千万円。ツアー客が素直に払うか。
登山保険のことは書いてないが、保険に入っていれば、少額になるだろう。旅行社は登山保険をどうしていたのだろう。
わたしの意見は結果論の意味合いも少しはあるが、おおむね登山経験者の常識的判断と思う。
山の危険度は、野球やサッカーより低い。だからといって、未熟なガイドでは困る。
持っているわけではない。
多少は登山経験のある登山者を雇っているだけ・・・
そして、ガイドはリーダーであるべきだが、参加している登山者側
にも、山岳会のリーダーのようにガイド従う気が希薄だとと思います。
バス旅行の延長です。自分はお客様、ガイドは添乗員・・・
山岳会のように、縛られるのは嫌・・・
でも、自分たちで、計画を立てて実行する力もない・・・
全ての参加者がこうだったとはいえませんが、一部にこうした考えが
あるともう駄目でしょうね。
日程は決まっている 伸ばせないから行くべきだ
ついていけない者・・・
どんどん先へ行ってしまうもの・・・
もうパーティといえなかったのではないかと・・・
小屋に引き返す決断・・・
それを出来るだけの力がリーダーに無かった。
濡れて、歩けば、夏山でも疲労凍死は普通に起きます。
大勢だから安全ではないようです。
私なら、体力のあるうち、小屋へ戻りますね。
山頂に達したなら、いかに早く、樹林帯まで下りるか・・・
何時か、こうしたことが、おきそうな気がしていました。
自分だけでも山を歩ける力が必用ですね。
そして、自己責任という気持・・・
無理をしなければ、夏山はそう恐いものではないです。
私は高山登山はやったことはありません。しかし日帰りハイキングは何度もしています。
謫仙さんより私の方が強いと思っています。それでも総合的な知識や判断力は劣るのではないかと思います。
ガイドをリーダーとは考えていない登山客。
>日程は決まっている 伸ばせないから行くべきだ
そんなことが、雨風の中で判断されている。きちんと計画されているのかと思っていましたが、けっこういい加減な気がします。いままで、天気がよかったので、問題にならずに済んだのですか。
結論は山登りは自己責任ですね。
今回のガイドは登山リーダーの統率力や決断力がなかったことが、はっきりしていますね。ついて行けない人がいるのに、置き去りにして行ってしまう。
小屋に引き返す決断、それができなかったのが大きかった。
気温よりも雨、おそらくかなり濡れていた。
登山はマラソンとは違い、途中で中止できない。途中まで行ったら、進むか戻るかどちらにしても自分の力で歩かないといけない。
今日の新聞では、客から中止を申し出ていたとか。それでも決行してしまった。うまくいけば、なにも問題がなかったことにされてしまう。それを知っている人は、
> 何時か、こうしたことが、おきそうな気がしていました。
事故になって初めて問題に気がつくパターンでしょうか。
>日程は決まっている 伸ばせないから行くべきだ
これは怖いですよね。わたしも経験があります。土日の登山は、月曜日は仕事なので雨の中を下山したりしました。それでも、辛いけど下りられる、という判断はしています。
現地に行って天気が悪く登らなかったこともあるし、麓の旅館で一泊して一日延ばしたこともあります。
それなりに適切な判断はしていたつもりです。でも仕事で行くとしたらそのような判断ができたか。
現在の就職難で、会社指令に「NO」と言いにくくなっているとか。そのことを考えると、このガイドは、「生活が一瞬頭の中をよぎって」判断を誤ったか。
結論は山登りは自己責任ですが、パーティを組んだら、勝手に行動してはいけない。矛盾していますが、経験者には判ると思います。
この時は県警のヘリで無料です。
彼の話では保険に入っていて、一度ヘリコプターで救助されても良いくらいだそうです。
ヘリコプターは一回50万から100万くらいです。
最も、一回で見つからないと倍になります。
警察のヘリが飛べるかどうか。友人の場合は県警に山岳ヘリがありましたが、なければ、また県警ヘリが飛べなけれは民間機が飛びます。
最も、民間機はあくまで、本人や家族の要請が必要です。
救助を要請しただけでは有料のヘリは飛びません。
遭難捜索費用保険が普通は100から200万円位のようです。
今回天候から見て、すぐヘリが飛べたかどうかは疑問ですね。
いずれにしても最後は、ヘリコプターで救助、搬出にになっています。
この場合は、当然保険に入っていたでしょうね。
遭難費用は保険で充分なはずです。
それよりも、ツアーを中止した場合のガイドの叱責が、問題ではないでしょうか。
何故、中止したか・・・
個人契約の場合はあくまで、中止も双方の話し合いになるのですが・・・
中止したら、会社が何というか・・・
夏山だし、大丈夫だろう・・・
山での本当のことは、その場にいないと判りません。
しかし、今回はツアー登山が生んだ悲劇だったことは間違いないようですね。
これを警鐘として、安全な山登りに目をむけてほしいですね。
>ヘリコプターは一回50万から100万くらいです。
場所が判っていれば、つまり非難小屋と判っていれば、1回で済みますね。しかし今回のような強風の中ですと、風がおさまるまで待つ。もしかすると今回は間に合わなかったかも知れませんね。
>遭難捜索費用保険が普通は100から200万円位のようです。
これを越えると自己負担かな。今回はツアーなので、ツアー会社が支払って、その上で客と負担割合を話し合うことになるのでしょうか。
>救助を要請しただけでは有料のヘリは飛びません。
本人や家族の要請ですか。まあ今回はツアー会社が要請することになるでしょう。
中止した場合のガイドの立場、今のような余裕のない状況では、それが判断ミスになりそう。
山は本来余裕をもって行くべきところなのに、あまり余裕がなさそうなのが、引っかかりますね。