2009年08月05日

ながらみ

「ながらみ」と言われる貝がある。正式な名称ではないが、これで通用している。
 沖縄を除けば全国どこでも棲息している。「ながらみ」というのは千葉県から静岡県までのキサゴ、イボキサゴ、ダンベイキサゴをさす。九十九里浜ではダンベイキサゴ(團平喜佐古)。ただしキサゴでは通じないらしい。高知県では「まいご」。
 小さいが、けっこうきれいな巻き貝である。形はカタツムリそっくりで、色は白っぽく当然殻は厚い。海の砂地の貝だ。砂地でも水深5〜30メートルというので、砂浜を歩いていては見つからない。おはじきの原型という説もあった。
 茹でたり煮たりして食べる。わたしたちはもっぱら塩茹でしていた。足は速いようで、すぐに食べた方がいい。生きたまま持ち帰られるなら、もちろん問題ありませんが(^_^)。
 長柄町(ながらまち)や今はなき長柄郡(ながえぐん)などから「長柄み」と憶えていたが、本当のところはどうだろう。
 食べるときは爪楊枝で身を抜き出す。蓋をはがして、わたを取り、場合によってはさっと水に潜らせる。砂を洗い流すためだ。
 殻の大きさの割に食べるところは少ない。かなり美味しい。おやつや酒のつまみでご飯のおかずにはなりにくい。もちろん身を集めて煮るならよいが、手間がかかりすぎる。
 最近は漁獲量が減っている。わたしは東京では一度冷凍物を食べたことがあるきり、その時は「ながらみ貝」と名が付いていた。
 けっこうヤドカリの住処になっているようだ。
posted by たくせん(謫仙) at 07:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 山房筆記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「なからみ」とは、面白い名前で、どんな貝なのか、「なからみ」で検索して見ましたが、見つかりません。
「キサゴ」で、見つかりました。
なるほどカタツムリに似てますね。
でも模様が古風ですね。

>食べるときは爪楊枝で身を抜き出す。蓋をはがして、わたを取り・・・
タニシとおなじだなとおもいました。
>おやつや酒のつまみでご飯のおかずにはなりにくい。
これもタニシとおなじだなと・・・

前、都会の人がタニシをみて、野蛮な食べ物だといったのですが、似たような食べ物があって、ニッコリしています。

>手間がかかりすぎる。
海のない、信州ではタニシは重要な蛋白源でした。

「なからみ」、一度食べてみたくなりました。
Posted by オコジョ at 2009年08月05日 10:15
タニシも子供のときに食べましたよ。
当時はオカラと一緒に煮たかな。農薬を使わなかったころ、田圃に沢山いましたね。
野蛮とはまた…
市場に出ませんから、単に知らないだけの話でしょう。

ながらみは今でも九十九里浜近くでは手にはいるようです。現地で偶然見つけたとき、食べてみて下さい。
季節は初夏とかいいますが、わたしにはそのあたりの記憶があいまい。季節ものだったのかな。
Posted by 謫仙 at 2009年08月05日 15:56
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