2009年10月06日

イースター菌

式貴士   CBSソニー出版   1979.10

 これもまさにSF。当時はこんなSFらしいSFが溢れていた。
 表題作もそうだが、窓鴉もSFらしいアイディア。SFを知らない人はSFを科学小説だと思っている人が多い。SFは科学ではない。IFワールド、もしこんなことがあるとしたら世の中はどうなるだろう、という小説だ。だから武侠小説もSFではないかと思う。
 著者はこの本では新人扱いだが、わたしはベテランのイメージで読んでいた。当時を彩ったSF作家たちより古い「間羊太郎」の再デビューというイメージだったのだ。
 この本はロマンチック性は薄く、「性」性が強いので、あまりオススメというわけではないのだが、SFらしいアイディアは好きだ。
 鴉と烏の区別なんてのもこの小説で知った。
「ユリタン語四週間」なぞ思わず吹き出してしまう。どういうオチになるかという、それだけで読み進むのだが、見事に外れた。
 イースター菌は‘イースター島の石像’が育っていく話。オチはちょっと苦しいか。
 とにかくわたしにとってなつかしい、昭和の判りやすいSF短編集。
posted by たくせん(謫仙) at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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