2009年10月16日

井山名人誕生

 囲碁界に現れた新星井山裕太八段が新しい名人となった。名人になると同時に九段に昇進する。今年20歳。史上最年少の名人である。
 一昨日と昨日は、日本棋院幽玄の間(ネット)でずっと見ていた。もちろん途中で碁を打ったりしていた。
 立ち上がりはともかく、黒番張名人がいいと思っていた。だが、両対局者をはじめ、観戦者の多くは、ずっと白がいいと思っていたという。
 下は封じ手。
  go09.10.15-1.jpg
 右下の白は活きたが、わたしには中央の白の活きが見えない。ところがプロには白の活きが見えている。生き死にの問題ではなく、どうやってうまく活きるかの問題で、ただ活きただけでは不満という話だった。
  
  go09.10.15-2.jpg
 わたしか唯一当てた手が、この手である。というより、黒はなぜここを守らないのか不思議に思っていた。わたしの感覚では、ここに白が来てようやく白がよくなったと思った。しかし、わたしが思っていたほど大きな手ではなかったらしい。つまり、その前も白がよかったということだ。
 このあたりは、お互いに手段が見えて織り込み済みのプロと、手が見えずここで勝負というわたしの感覚に、差がありすぎる。正しく観賞もできないほどの差だ。

  go09.10.15.jpg
 張名人投了の図、ここまできては大差である。盤面でも白がいい。

 名人になるのは、形式的には名人襲位式で允許状を手渡されてから。しかし現実的には、今日から名人と呼んで間違いではない。
 挑戦者の決定リーグでは8戦全勝で去年に続き挑戦者になり、二度目の挑戦は4勝1敗で名人位を獲得。
 井山さん、おめでとうございます。
posted by たくせん(謫仙) at 09:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 囲碁雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
新聞のトップ記事だったので、囲碁の世界ばかりでなく、日本全体でも重要といえるようなニュースだったようですね。
平成生まれの20歳。体操の個人総合でメダルを取った内村も20歳。偶然とはいえ、若返りの兆しでしょうか。
今でも二日かけて一局を打っているとは驚きます。最近中国や韓国に押されている囲碁界も、これで少しは活気が出てくるのでしょうか。
碁はルールが判る程度の私ですので、見当違いのコメントでしたら、削除して下さい。
Posted by mino at 2009年10月17日 18:53
まだ追い抜いたというわけではなく、井山さんが張さんに肩を並べるところまで来たというところでしょう。
将来が楽しみで、中国や韓国と対等に戦える棋士に育ちそうな気配がします。

韓国の囲碁塾も英語塾に変わってきて、一時の熱気も冷めたようです。中国は相変わらず力を入れていて、これは国策でもあるので、なかなか冷めないでしょう。
日本の場合、子供は碁を目指しても、親がなかなか承知しないこともあり、層が薄いので、井山さんに続く人がなかなか出ないでしょうね。これは日本棋界の問題。でもこうして20歳の名人が誕生すれば、少しは希望が見えてくるかな。
Posted by 謫仙 at 2009年10月18日 07:34
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