2009年10月30日

コンケイさんと目碁

02.3.30記
 二月はコンケイさんこと近藤啓太郎さんが亡くなり、氏の思い出を話した。
 コンケイさんが碁が好きだったことは、江崎誠致さんの本で知っていたが、千寿さんの話は、ある人と目碁(めご)を打った話である。目碁とはある種の賭碁のことである。
 コンケイさんは脇で見ている千寿さんの目の動きをみて、手段の模索をした。そのためコンケイさんからは見えないように新聞で目を隠して、碁を見ていたとか。

 この日は、碁なし酒ありの二次会をした。このときのAさんの話を紹介しよう。Aさんはアマの高段者である。ある日奥様が碁を習いたいと言うので、自分は忙しいので、ある先生のところに習いに行かせた。一通りのルールを教わると、後は実戦形式で教わることになる。
 ある日奥様が、先生は意地が悪いの冷たいのと、プンプン怒っていた。どうしたのか問うと、
「先生に叱られた」
と言う。
「Aさん、誰も見ていないからといって、二カ所に打ってはいけませんよ」
 この話に一同腹を抱えて笑ったが、更に続けた。
 一局終わると、それを並べ直して、先生は、
この手はここがおかしい。あの手はこう打つべきだ。ここはうまく打った。
などと、説明してくれる。奥様の先生も、
「Aさん、どう打ったので負けたのか、判りますか?」
 奥様はある白石を指して曰く、
「先生がここに打ったので負けた」
posted by たくせん(謫仙) at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 千寿会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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