2009年11月03日

ハンスピーチさん死去

03.1.18記
    
17日帰宅後、千寿会のHPを見て、凍りついてしまいました。ハンスさん死去の二ユースです。
 夕刊を見ましたが載っていません。今朝の朝刊にようやく載りました。
 ハンスさんは、このサイトにも何度か名前がでました。わたしが千寿会でもっとも多く教えていただいた先生です。あの優しい目や、剃髪したこと、去年の夏休みには、ドイツを横断する自転車旅行をした話などを思い出します。
 来週25日の千寿会でも、教えを請い、一緒に新年会をする予定でした。
 残念です。

 わたしがはじめてハンスさんと会った時、ハンスさんは剃髪していました。なにか失敗をしたそうで、反省の意味でということでした。部屋に入ってきたとき、一斉にみんなの視線が集まり「どうしたのか?」という声なき声が上がりました。あの時の光景は今でも鮮やかに思い出します。
 今時、日本人でもそんなことはしません。これ一つをとっても誠実な人であることが判ります。
 わたしは去年、十回ほど指導碁を打っていただきました。指導碁を打つときでも、決して器用ではありませんでした。適当に打ってお茶を濁すことのできないかたでした。正義感が強いのがあだとなったのでしょう。小林千寿先生やご両親のことを考えると、胸が痛みます。あとで判ったことですが、カヌーの愛好者で、奥多摩の渓谷でカヌーを楽しんでいたようです。また登山もしていました。それもかなりの健脚で、わたしの二日間コースを、ハンスさんは一日で歩いていたらしい様子も判ってきました。もっと早く知っていれば、そんな話も聞くことができたでしょう。わたしは残念ながらプロ棋士としての顔しか知りませんでした。
 ゆかりんさんから哀悼の言葉をいただきました。

過ごしていく中で、永遠の別れほどつらいものはないと
知りました..
生きているからこそ、命..
たったひとつだけ..
だからこそ、命は輝く..
.............

奪われし命よ
切なくて
憎しみの果て
命奪し者よ
命、なくすことの意味を感じてほしい
汝の愛する者の命は奪うことは
出来るはずもなし

哀しみの果て
遠い雲に
問うがいい

愛する者の命を奪われし時は
嘆くであろうに...


   朝日新聞ネット記事の抜粋
 中米グアテマラを囲碁普及活動で訪れていた日本棋院棋士でドイツ人のハンス・ピーチ四段(34)が、16日午前8時ごろ(日本時間同日午後11時ごろ)、2人組の強盗に銃で撃たれ、病院に運ばれたが約40分後に死亡した。
 ピーチ四段は日本棋院の長原芳明六段(63)とともに当地を訪問中で、長原六段は無事という。
 2人は日本棋院の海外囲碁普及活動で、今月9日から22日までキューバ、グアテマラ、メキシコを訪問し、現地の囲碁愛好者を指導する途中だった。首都のグアテマラ市郊外の観光地を訪れ、展望台から車に戻ったところを襲われ金品を奪われたという。
 ピーチ四段はドイツ出身。90年ごろ来日。97年に初段デビュー。00年に四段に昇段。師匠は女流の小林千寿(ちず)五段(48)。
 日本棋院の約320人の棋士のうち、欧州出身棋士は2人だけ。ピーチ四段はタイトルを取ったことはないが日本語は上手で、初心者の指導講座の講師を引き受けたりして人気があった。

03.1.29記
 第36回棋道賞のニュースがあり、ハンス・ピーチさんは、国際賞に輝きました。また六段が追贈されました。
 水を差すようですが、故人に対する追贈というのは、何か引っ掛かります。六段の力はあったのに、制度の問題で四段であった、というのなら問題は少ないのですが、生前にそんなうわさは聞きませんでした。
 従来の棋戦記録は四段のままのはず。わたしはアマの仲間に対して、こう言ったことがあります。
「棋力がないのに免状だけもらっても仕方ないでしょう。碁を打つときは実力であって、免状に書かれた段などなんの意味もない」
 まあ、プロは少し事情が違うと思いますが、それでも死後の追贈というのは、贈るほうが恩を着せているようで、なんとなく小骨が刺さったようです。国際賞のほうは、昨年の仕事への評価ですから、生前かどうかは無関係です。
    第36回 棋道賞
最優秀棋士賞  加藤剱正本因坊
優秀棋士賞   王立誠棋聖・十段
 〃      張栩(う、本人希望、正しくはク)新人王
新人賞     河野臨
女流賞     小林泉美女流本因坊
国際賞     ハンス・ピーチ追贈六段
posted by たくせん(謫仙) at 07:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 千寿会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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