段級の問題で熱くなったことがある。
WWGoでは、アマは六段が最高となっており、プロは七段からである。ところが六段では、上と下では三段以上の差があるらしいのである。ここで、アマでも強い人は七段以上にしても良いのではないか、という提案があった。
そこから議論が始まり、点数制の提言もあった。わたしはこれに賛成した。
「例えば名人に二目おかせるような人がいればアマプロに関係なく十一段でよろしい」
つまり、アマプロに関係なく強さだけで段級位を決めるべし、と賛成票を投じたのである。ところが、ほとんどの人がこれに反対なのである。反対の理由に、「そんな人がいるはずがない」などという意見まであった。
もし、いたらどうするか、という話をしているのだ。いるはずがないどころか、現実に六段を超える実力の人もいるのである。そこからこの議論が始まったのだ。現実派と理想派の対決みたいな事になったが、現実派の意見が圧倒的であった。マァ心情は判らなくはない。
わたしは点数制も経験し、台湾の碁も経験し、段級の数字など、たんなる目安としている。数字に未練はない。ただ、なんとかして世界的に統一できないものかと思う。それが点数制であってもよい。この実力の世界では、免状などなんの意味もない。五段の免状を(買って)持ってても、5級の実力なら、初段に勝つことはほとんど不可能である。
他の碁会所や外国に行って、五段をなのれば、恥をかくことは間違いない。買って持っているのは恥の上塗りである。