2009年11月14日

高齢者の登山

01.3.17記

 通常、山のシーズンは黄金週間の初めから10月の終わり頃までである。11月になると冬山といわれ、夏とは様子が一変する。わたしのような体力のない者が行けるところではない。
 現在高齢者の登山者が多くなり、しかも有名な百名山に集中し、評判が悪い。たとえばルールを守らない。知識がない。事故が多い。などである。
 しかし、わたしは別な意見を持っている。大部分の高齢者は若いとき遊ぶ余裕がなかった。毎週一日の休みさえ満足に取れずに働き、子供を育てた。高齢になってようやく時間とお金の余裕ができたが、できることは限られる。そのような人には登山は格好の遊びである。体力さえあれば誰でもでき、慣れてくれば知識も身につく。友人を作る社交の場でもある。
   
 海外旅行に行ってブランド品の偽物を買いあさったり、博打に手を出したり、アルコール中毒になるより、はるかに好ましい。昔の故郷の山河を思い出す人もいることだろう。
 老齢になって夢中になるものがあれば、ぼけの防止にもなる。積極的に勧めてよいのではないか。
 ルールや知識に関しては若者も同じであり、決して高齢者だけの問題ではない。何度か登山をしているうちに身につくものである。ただ、いい指導者がいないとなかなか解決しないようだ。
 百名山集中の問題も、はじめは仕方ないと思う。これらの山は優れた山が多く、案内書もしっかりしている。
 山が荒れて困るという意見もあるが、山を荒らす大きな原因は、山の中に作る自動車道路とゴルフ場とスキー場である。山を守るのは登山を禁止するよりこれらを禁止する方がはるかによい。
 事故が多いのはわたしも問題だと思う。考えられる原因は強行日程と健康管理であろう。その人の体力で登れる山なのかどうか、リーダーになる人はよく考えて計画を立てなければならない。

 山の登り口で置き去りにされている老人を見てゾッとしたことがある。リーダーに自覚がなく、権限もなく、高齢者のわがままを許してしまうこともあろう。しかし、それらは別な問題として解決策を考えるとして、登山そのものは積極的に勧めたい。
posted by たくせん(謫仙) at 07:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 山房筆記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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