2006年05月19日

潘陽亡命事件

 中国潘陽の日本総領事館の不手際はどう考えるのだろうか。
 ある北京旅行者(知人です)は、事件発生と同時に、北京のホテルではBS放送に妨害電波が入り、見られなくなったという。
 中国政府は国内では一切報道しておらず、中国人でこの事件を知る人は珍しい。
 中国は大昔から、周辺諸国との関係は、常に侵略したりされたりしている。国境をめぐる紛争は常態である。
 現在でも、チベットは占領状態が続いているし、また各地の自治区は半独立状態であり、台湾省は独立し、香港は別制である。数年ごとに小さいながら反乱もあり、中国側の武装警官は、臨戦態勢に近い。
 ヨーロッパも、中国のように、常にお互いに侵略し侵略されるという歴史を繰り返している。これは今でも続いている。アメリカにいたっては戦争状態が常態である。これらの国の外交官がとっさの判断ができるのは、当然であろう。
 それらに対して、国境の摩擦がほとんどなく、戦争の仕方を知らない日本の外交官は、緊張感が欠けている。後で考えれば正しい判断ができただろうが、とっさの判断は難しい。
 このような話は、もしかしたら、日本の文化を語っているに等しいのではないか。
posted by たくせん(謫仙) at 07:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 山房筆記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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