2006年05月19日

結婚の色

04.11.10記

 黒服が居並び、白無垢の花嫁。常識的な色だが、黒服がこのように礼服になったのは、意外に新しく昭和になってかららしい。戦争の前後か。中国人から見ると、葬式の色に映るようだ。
 中国の結婚の色は赤(紅)である。結婚に限らず、お祝いには赤が使われる。神社の朱塗りの柱などの色である。
 「中国美人伝」に次の文があった。
 いまでは、中国の婚礼は赤ずくめだが、古代(周以前)は黒ずくめで、漢代では黒ではあまりにも暗すぎると思ったのか、青にかえるようになった。
 してみると、日本の黒服も結婚の色である。日本ではこの周の制度をけっこう取り入れている。江戸時代の士農工商もそうだし、明治の公侯伯子男もそうだ。弱冠が20歳なのは偶然だろうな。
 花嫁の白無垢姿はおそらく室町時代に遡れよう。「どんな色にも染まります」という俗説が幅をきかしているが、これは経帷子と同じ死の色である。
 花嫁は死して白無垢を着て家を出る。そして夫の家に入り、再び命を得る。それがお色直しだ。だから白ではない。
 洋装の時代になって、白のドレスを着るが、この白の意味は経帷子の色の思想は引きずっていないと思うが、詳しいことは知らない。
posted by たくせん(謫仙) at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 山房筆記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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