2006年05月19日

名前の「死」

04.12.24記

 04年12月22日のニュースに243.8グラムの赤ちゃんが生まれたというニュースがあった。それを読んでいて、思い出したことがある。
 寿岳章子さんに、名前についていろいろ書いた本がある。その中に、名前に「死」の字を使った例を知らない、という意味の文がある。

 親は子の成長を願って名をつける。幸せを願った名をつけるので、死の字は用いることは考えられない。近いものに、「悪魔」くんという名がマスコミをにぎわしたことがあったが、結局改名したという。
 日本の例だが、わたしは「死」の字を名前につけた例を知っている。わたしの知っているある母子のことだ。
 その子が生まれたとき、超未熟児で、産婦人科の医者も看護婦も、生きることは無理と判断し、処置をしなかった。
 その母も無理とは思ったが、生きている嬰児を放っておけず、インクのスポイトで乳を飲ませた。それが生き延びて、名前の届け出をしなければならない時が来た。
 どうせ死んでしまうと覚悟していたので、死の字を使った名前で届け出た。それがなんと奇跡的に成人したのだ。通称は別な字を使っている。ある時、そんな話をしてくれて、正式な名を知った。もう30年も前の話なので、ここに書いても良いだろう。その子が生まれたとき、掌に乗るほどたったという。
 外国では、子の成長を願うことは同じでも、願い方は違う。地方によっては、怪物の名を付ける例もあるらしい。また本当の名を公表せず、通称で通す例もある。
posted by たくせん(謫仙) at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 山房筆記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック