2009年12月09日

絵のプロとは

05.3.6記
 一月に銀座で出版美術家連盟の「麗」展を見た。行ったところ、偶然会長の濱野さんがいらして、言葉を交わすことができた。濱野さんたちが帰ってしまうと、客はわたし一人、作者のひとり小玉さんがいて、説明してくれた。そのとき「プロとは」という話になった。アマでもプロ並みの絵を描く人がいる。
「売れるのがプロ、売れなければアマ」と言う人もいると思うが、問題はなせプロの絵が売れてアマの絵が売れないか、だ。
 小玉さんは、
「注文に応じられるかどうかですね」
 たとえば20歳・25歳・30歳の人物を描くとき描き分けられるか。あるいは老人像。
 アマの方は自分の得意なものはプロ並みに描けるが、それ意外の注文に応じられない。挿絵や表紙の絵はそれを求められる。それが市場価値をつくる。
  
「アマの方のいい絵があって、欲しいなと思うでしょう。でもそれがお金を出してまで欲しいとは思わない。無料なら欲しいんだけど、と」
 その絵を10万円で買うとすれば、10万円の価値を要求する。お金を出すと言うことは、寄付するのでない以上、それだけの市場価格を求める。
 もちろんその絵が欲しければ、売る人の要求する金額を払わねばならない。ただいい絵だなと思う程度で思い入れがなければ、買うのをやめるだろう。
というような話だった。

 かなり前だが、パリだったかローマだったか、ある画家が、路上で絵を売っていた。その金額が、何千億円とか。最高の絵は値段が付けられないが、1兆円なら売りますと。
 もちろん誰も買う人はいない。この画家はプロといえるのか。わたしはアマではないかと思う。プロならばたとえ売れなくても、自分の絵の市場価値を知らねばならぬ。
posted by たくせん(謫仙) at 07:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 山房筆記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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