2009年12月11日

水妖日にご用心

薬師寺涼子の怪奇事件簿
田中芳樹   祥伝社   07.12
 シリーズの最新作であろうか。2年前なので、確認できない。
 先日古本屋で見つけた。新本とおなじきれいさ。105円である。中身も見ずに買った。シリーズなので想像できる。読み終わったら捨てても惜しくない金額だ。
        suiyoubiniha.jpg
 インドに近いある小国の王子が、日本に来て千葉県にあるレジャーランドを一日借り切り遊ぼうとする。ところがテロリストの襲撃を受け、影武者が殺されてしまう。
 本物はその後も安心しきって遊び続ける。その不自然さ。それが謎を解く鍵になる。その国で前の国王一家が惨殺されるという過去がある。その王位継承を巡る話も不自然。それで今回の事件が起こる。
 東京が大雨で洪水状態となり停電する。テロリストはそんな時に警視庁に乗り込み、薬師寺涼子と決闘をしようとする。テロリストは前国王の娘であったが、今はワニの妖怪となってしまっていた。そして雨を呼ぶのだ。
 と、こう書いても、ストーリーはなにも面白いことはない。このシリーズは落語と同じで、演者の技量で面白くなる話だ。
 漫画しか読まない外務大臣とか、イギリス女性の殺害犯人を取り逃がした千葉県警本部長(この犯人は最近捕まりましたね。あの整形した…)とか、絶対に危険な場面には出てこなくて、偶然危険なところに出てしまってうろたえる警視庁の部長たちとか。
 こんな人たちと主人公たちの掛け合い落語である。

 これじゃあ、なんにも紹介していないに等しい。面白いのだが、それを説明できないもどかしさを感じる。
 このカバーやイラストの絵が好きだ。書いたのは垣野内成美。全体のバランスがよく、美人が美人に見える。
posted by たくせん(謫仙) at 08:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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