2007年03月01日

第5回 ふれあい囲碁大会

04.6.14記
   
6月11日〜13日  富士箱根ランド
 指導棋士
笠井浩二 六段
小林覚  九段
孔令文  四段
万波佳奈 三段(女流棋聖)
瀬戸大樹 五段
 インストラクター  伊勢  木下
 第四回に続いて今回も参加した。小田原駅に集合するとすぐにバスが出て、時間通りにホテルに到着。食事後、時間通りに挨拶があって、対局が開始された。総勢130名ほど。級位者は2クラスに分けられていた。しかも別室。前回より40人も増えて、入りきれなくなったのだ。千寿会の会員4名、ハッピーマンデーの人も十数人。
 初日の午後に3局。二日目は午前2局、午後2局。三日目は午前2局(1局は手空き)打ち解散。わたしは三段の部で3勝5敗。まあそんなところだろう。その中で、間違えて勝ってしまったのが一局。間違えて負けてしまったのが一局。
   
一日目
 第一局を前回同様に手早く負けて、指導碁の部屋に行くと、小林九段が手持不沙汰の様子。早速お願いした。大寄せに入る頃に、第二局目の時間になって打ち掛け。こんなときの小林九段の講評は、まるでわたしが高段者になれるよう。
 その後は1勝1敗で終了。
 ハッピーマンデーのMさんに「まだ打ったことありませんねえ」と言われて三子置かせての自由対局。この三子局に負けてしまったのが、最大のショックだった。
 前回5子置かせて自由対局したKさんは、二日目に登場したが、今回は初段で参加していた。みんな会うたびに強くなっている。
 夕食後は本会場で講義のあと、孔令文対瀬戸大樹の公開対局。聞き手は万波佳奈、解説は小林覚となれば、まるでNHKテレビ番組の再現。終わるころ猛烈な眠気に襲われ、早々とベッドへ。
二日目
 この日は2勝2敗に打ち分けて、お茶を飲みに出たところで、万波佳奈さんとばったり。明日は第一局目が手空きなので指導碁をお願いしますと挨拶。
 この後、伊勢さんに指導碁を受ける。近くでKさんが小林九段に指導碁を受けていた。
 Kさんが打ったとき、小林九段はその黒石をはがして、「すばらしいいい手がある」
その声でその盤面をのぞき込むと、なんと急所の白石が取れそう。読んでみると取れている。
 Kさんは考え込んでついにその手を見つけた。まわりから拍手拍手。
 小林九段は素知らぬ顔で続けて打つ。その後も正しく打ち、ついに取ってしまった。
 小林九段に激賞され、拍手を受け、本人はテレテレ。
 夕食は宴会。このあと、指導碁は孔令文さんと万波佳奈さん。
 先に孔令文さんが来て、指導碁が始まった。あっという間に人が増えて、三十数面打ちとなった。ぐるぐる回りながら、盤面を見た瞬間に打つ。一手一秒以下の超早打ち。
 万波さんがなかなか現れず「佳奈ちゃんボクを殺す気か」なんてぼやきながら打っている。
 万波さんが現れると一部を引き継いでもらい、それでも二十数面打ち。
 このときの異様な光景を二つ。
 わたしの近くの人が、考えるのにいちいち盤上に石を置いている。孔令文さんが、打とうとすると盤面がめちゃくちゃになっている、自分で元に戻すことができなかったのだ。孔令文さんに直してもらい続けるが、また同じようにやっている。十級以下ならそんなことも許されるかもしれないが、有段者が何事だ。しかも二十面打ちの最中、一手一秒で打っているときにそんなことをしては、迷惑きわまりない。
 となりの三段子、大ヨセに入る頃大きくリードしているように見えた。だが、プロのヨセの凄さを知っているわたしは、それでも逆転されるだろうとにらんでいた。
 三段子「負けようがない、どうして先生は投了しないんだ」といらいらしている。「ここでいくつ、ここでいくつ、三十目以上リードしている。先生が投了したら、もう俺は早く帰りたい」
 ついにたまりかねたらしく、「この碁は勝っているでしょう」と申し出た。即座に孔令文さんは言った。
「イヤッ、ボクが2目ぐらい勝っていますよ。黒は52か3目。白は55目」
「そんな…、ここだけで30ちかくあるし…」
「そこは12目です。こう先手でヨセます」
とその他も続けて説明。ここで三段子は投了しないわけにはいかなくなった。
 わたしと同室であった全勝優勝の五段子のいわく「プロが30目も負けているのを最後まで打ったら恥ですよ。続けて打っているのはたとえ負けても細かいから」
 そういえば、前回も同室の人が五段の部で全勝優勝したな。
三日目
 第一局目は手空きだったので、早速指導碁の部屋に行く。
 その前にメイン会場で連絡などがあると思ったが、その様子がなかった。
 小林覚九段と逢ったので、最初は手空きだが直接指導碁の部屋に行っていいかと訊いた。
「ええ、挨拶はありませんから、いいですよ。僕も行きましょうか」
「あのう、昨日万波さんに予約してあるものですから、そのう一人で…」
「万波さんは、いま、食事中でしたので、もう10分以上かかると思いますが。来てくれることを祈りましょう」
 こう言われては、万波さんが大きく遅刻しても怒る気になれない。
 天下の小林覚元棋聖に、碁を打ちましょうと誘われて断ってしまうとは痛恨の極みだが、万波さんとの約束を破るのは、わたしの良心が許さず。
 ほとんどの人は公式対局中なので、ゆっくり指導してもらえた。
 五子局、一時間後に足りなくなっていたので投了。そこでツーショット。このとき、Mさんの(ほんとにミーハーなんだから)と言う声が頭の中をよぎったが、なんとか押さえた。
 本会場に行き最終局に望む。万波さんの指導碁で疲れ切ってしまって、勝負は論外であった。失礼しました。ハッピーマンデーのネコちゃんが、級位者の部で7勝1敗で優勝。
 次回は12月の初めの金土日。
posted by たくせん(謫仙) at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 囲碁雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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