昨日は千寿会、久しぶりに千寿先生にも会えた。三ヶ月ほど欧州に滞在したことになろう。千寿先生ばかりでなく、風太郎君も休暇をとって駆けつけ、ゲストの女子大生も6人。「女子大生を、よりどりみどり」であった(女子大生を紹介した風太郎君が言ったのであって、わたしが言ったのではないよ)。
某東大生とは、わたしの二子でわたしが大きく勝ったので、その後輩(同じ棋力という)とは黒を持って対局した。これは持碁(引き分け)。
風太郎君と初めて対局したとき、初段というので、わたしが白で打った。その碁は負けて、次には黒で対局。それも入らず。
昨年、Mさんが後輩を連れてきて、「ようやく初段になりました」と言う。碁は明らかにその初段氏の方がわたしより上。わたしの白では歯が立たなかった。
そんなわけで、学生の段は一般より三段ほど辛い。そのことが頭にあり、今回の手合いを決めたのであるが、わたしが黒か握りで、ちょうどだったのかも知れない。学生の自己申告は、判断が難しい。学生段か、世間にあわせた段なのか。ちょっと話をしてみないと判らない。もっとも、そんなことは一局打って見れば判るのだが、二局目がなかなかないので。
千寿先生の話
欧州ではアニメが人気があり、コスプレが盛ん。従来のアメリカアニメはスーパーマンのように定型的だが、日本アニメはいろんな人が登場する、それで人気がある。会員のお嬢さんが、欧州に行くことになったことを聞き、「碁を知らなくても「ヒカルの碁」は読んでおきなさい。欧州では、日本人なら当然知っていると思って、話が始まる」と言う。「ヒカルの碁」は今、大人気なのだ。日本でこどもたちに囲碁ブームが起こったことを思い出させる。フランス・スイス・ドイツ・スペインなど。
そのこどもたちが日本に行きたいという。だが、日本には受け入れ態勢がない。政府の予算は無いに等しい。最近、中国では国家戦略として、国費で囲碁普及に乗り出している。そのため、碁における欧州の地位が逆転した。すでに日本はローカルなのだ。碁ばかりではない。欧州のホテルの説明は、日本語が消え中国語が席巻している。それは囲碁普及ばかりでなく、国家の宣伝でもあるのだ。
(謫仙注 碁ばかりでなく国家の宣伝ができる人を選んで送り込んでいると思う。「ヒカルの碁」はそれに匹敵するが、続くものが… )