2007年03月03日

週刊誌の碁

05.6.29記
     
 某週刊誌で、女流棋士の指導碁を掲載している。今回は小林千寿先生の番なのだが、帰国早々で、相手が決まっていない。そこで、相手にわたしを指名、いや打診があった。結局、わたしが引き受けることに決まり、今日の対局となった。場所は数寄屋橋囲碁クラブ、いつもの千寿会の場所だ。例会は日本棋院のようだが、決まっているわけではない。
 銀座の駅の階段を上るとき、なんとなく腰が重い。力が入らない。対局場には千寿先生と、週刊誌の担当者、間もなくカメラマンと観戦記者の松浦さんが到着。
 時間になって、松浦さんのインタビューを受ける。話の中心は棋歴だが、わたしが千寿さんを初めて見た時の話、それから千寿さんを含めてホームページの話などしているうちに、緊張感が融けて、いつもの状態になった。
 わたしが小目の四子局はどうでしょうと言ってみたが、担当者はNO。星の四子局で対局開始。今日は何とか形になった。ホッ。
 千寿先生との四子局、もちろんまともでは勝てる相手ではない。万一、序盤でつぶれてしまっては誌面がメチャクチャだ。しかも、わたしはよくあるのだ。棋風の問題でもある。プレッシャーは大きい。つぶされなかった。二三、ほめられたのでよしとしよう(つまり負けました)。
 対局後、千寿さんに解説をして頂くのだが、この時つくづく思ったのは、わたしの碁は思考の碁であって、記憶の碁ではないということ。
 大役を何とか済ませたという気分です。
   
 小目四子局では勝率がいい。今のところ小林覚さんに一勝一敗で通算でも四勝四敗である。それに対して星では勝った記憶がない。勝てないどころではない。打ち始めた一隅で潰されることも多い。わたしが小目の四子局を申し出たのは、そんなこともあって、何とか格好が付くのではないかと思ったからだ。あわよくば勝利をなんてことは、微塵も……(佐為ならば、漫画顔になるところ)。
 だが、初めの3手を3隅に小目にかかってきた。穏やかに打とうとしているのを感じる。これだけで潰されずにすんだと思った。そこでわたしは受けずに挟んだ。気合いである。
 終局後、本の話や千寿さんの修業時代の話など、聞きました。プロでも、入段したばかりては、高段者には、四子に打ち込まれるとか。オイオイ、それでは、わたしが五段に四子では……(涙)。
 松浦さん(観戦記者)は聞き上手。千寿さんは話し上手。話が弾みました。

09年追記:この企画は、わたしと千寿先生の対局が最後になりました。残念とはいえ、週刊誌の内容と碁が合わなかったので仕方がないでしょう。わたしは買う気にはなれない週刊誌でした。
 小林覚さんに勝ったというのは、勝たして頂いたと言うことです。勝負に勝ったわけではありませんよ。
 観戦記者の松浦さんの観戦文のうまいこと。読むわたしが恥ずかしくなってくるほど。千寿会の人は読んだ人もいた。対局の日、銀座の駅の階段を上がるとき、腰が重く、足がふらついたのだ。これが緊張して、あがっているということなんだと思いましたね。
posted by たくせん(謫仙) at 10:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 千寿会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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