2010年01月08日

ウェディング・ドレスに赤いバラ

田中芳樹   徳間書店   1989.4
 20年も前の作品だ。吸血鬼ものの連作で、短編2本、中編1本。
        akaibara.jpg
 主人公は先天性吸血鬼で、吸血鬼の団体に属している。深紅の薔薇結社、それは密かに世界にはびこる後天性吸血鬼を狩る人々の国際的な組織だ。
 後天性つまり、生まれてからウィルスをうつされ、吸血鬼になったものたちは人間世界に悪をなす。これを狩るのはなんと先天性吸血鬼。
 表題作は短編で、話の中心ではない。
 薬師寺涼子の怪奇事件簿のような、怪奇事件と落語的な話の弾み方をしている。主人公を薬師寺涼子に換えたらそのまま薬師寺涼子の怪奇事件簿になりそう。

 吸血鬼には、十字架とニンニクと心臓に打ち込む杭というのが定説化しているが、先天性吸血鬼の工作によるもので、実際にはなんの効果もないそうだ。心臓に打ち込む杭は吸血鬼でなくても致命傷になる(^。^)。
 まっ、とにかく、面白い小説であることは間違いない。
posted by たくせん(謫仙) at 09:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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