06.2.11記
今年二回目の千寿会である。指導棋士は釼持丈七段と千寿先生。
わたしは千寿先生に小目4子局の指導碁をお願いした。考えて見ると去年の「週刊誌の碁」以来であり、その時できなかった小目の碁を打ってみたのだ。これはうまく打てたようで勝たせて頂いた。
その後、会員と2局打って休んでいたら、かささぎさんが手空きだった。
「一手ご指南願いたい」
かささぎさんにはわたしが二子置くのである。しかし何度も打ったが勝ったことがない。
あるときは眼を潰され、あるときは手足をもぎ取られ、こちらがようやくしっぽを取っているうちに首を取られたり、さんざん煮え湯を飲まされ浴びせられているという大恩がある。何とかして恩を返したい。
「貴殿にはさる年に瀕死の重傷を負わせられた恩がある。今日は是非恩返しをしたい」
江湖の仁義を切って、二子局を始めたのであるが、中盤で大石を取られてしまった。ところがこれで白は読みが甘くなったらしい。またもや黒の急所の石を取られそうになったとき、“打狗棒”で足をはらうと、身軽に避けられたが、一路着地を間違えたため、黒はその石を連れ戻すことができた。そうなると白は眼形が乏しく、黒はここで必死の“降龍十八掌”を繰り出して中央に向かい、白の大石を取るか死んでいた黒石を生き返らすか、ということになった。
結局黒の大石を生き返らせて、ついに恩返しができたのだ。
2007年03月06日
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