2010年11月22日

アジア大会で時間切れを狙うプロ棋士がいた

11月23日に訂正追記しました。
12月18日 再追記 

 今年の9月27日に書いた記事、 2010ファンフェスタin箱根 の後半で終局問題を提起した。
 時間切れ負け制のときの終局のあり方を訊いたのだった。
 碁は紳士のゲームといっても、そうでない人がいたときどうするか、と言う意味でもある。

   …………………………
 まさかのことにプロ棋士にこのような人がいた。
 アジア大会で碁が採用されたが、この中での異様な光景。ペア戦の中国対韓国で、韓国ペア(朴廷桓八段、李瑟娥初段)が時間切れを狙って無意味な着手をする。十数手以上にわたり無意味な着手が続いたため、審判団が協議。規定により、韓国の反則負けとした。

 毎日新聞のもと記事:http://mainichi.jp/enta/sports/general/asiangames/taiganagarete/news/20101121ddm035050067000c.html
 その規定とはどのようになっているのか興味があるが、ともかく、規定があることが判った。
 世界を代表するような棋士が、トップレベルの大会でそんなことをする。箱根の大会のようなアマの大会では当然起こりえる問題だ。大会の独自規定としても、規定が必要になるのでないか。

 仏教では「人を殺してはいけない」という戒律がない。あまりに当然すぎて、そんなことを戒律にしたら、馬鹿にされてしまう。
 日本の棋士の中には、このような問題に規定を作ったら馬鹿にされてしまう、と考える人がいるかも知れない。
 だが、この問題は昔からあった。やはり万一のため規定は必要と思う。
 この棋譜を見てみたが、わたしのヨミの力では無駄な手とはとても言いきれない。投げ場を求めたと言えなくもない。みた瞬時に無駄な手と判るには相当の棋力が必要。プロなら一瞬で見えるのであろうか。責めきれない気もする。10.11.22-1.jpg

白▲を打ったところ、ここは小さい。上辺の白が活きる(黒5子を殺せる)ならそちらを先にすべきだろう。上辺は黒が先手になり、続きは下図のようになった。

10.11.22-2.jpg

もし、白▲を打たず白4−一にはねたら、上辺は白が勝っていると思える。それならまだ碁はなんとも言えないだろう。それでは白は足りないのかな。

   ……………………………………………………
追記:ここまでは公式記録で、時間切れ狙いの進行はこの後であった。
ここで残り時間は黒番中国1分、白番韓国4分。切れ負け制の碁で、残り一分にしてしまったのは判断ミス。
裁定の根拠が、「文書化したルール」であったのが救い。ただこの「文書化したルール」がどのような文であったか。その打たれた手はどのような手であったか。
それを観戦者に納得できるように提示して欲しいものだ。

日本のルールでは両者が終局(正しくは停止)に合意するまで続く。その後終局の確認をして、場合によっては再開する。
これだけダメが空いている図では、当然コウなどで時間切れ狙いがありうる。アマの大会ではそれが常識ではないか。わたしのまわりの人たちは、ほとんどの人がその場合備えて、時間を残すようにしていると言う。
実際は自分の地中に打ったという。そうしなくても、小さいヨセがあちこちにある。それでは時間がたいして使えないとして、細かいヨセを残したまま、地中に打ったのか。

   …………………………
わたしの体験談
相手が打つ・こちらはパス。両方がパスしたら停止して、終局を確認する。しかし、相手が打てば、停止にはならない。
相手が打つ・パス・相手が打つ・パス・相手が打つ・パス。
バスなら1秒で打てよう。わたしはネットで30手連続パスをしたことがある。

   ……………………………………………………
再追記
 先日、日本棋院に行く機会があった。一階には碁のニュースが張られている。その中にアジア大会の話もある。
 なんと先の大会には公式記録がない。誰と誰が対局したか。誰が勝ったか。それだけ。これでは次回の韓国大会で碁が不採用になったのも仕方ない。もちろん韓国なら記録を公開するだろうから、巨大化しすぎたので削ったと見るのが正しいだろう。
 スタートと表彰式しか公開しない競技なんてあるのだろうか。それで中国人は面白いのだろうか。たまたま上の記事の対局は「幽玄の間」で公開したので見ることができた。
 わたし自身は、競技形式の碁には賛成できないので、不採用になってもなんとも思わない。
posted by たくせん(謫仙) at 11:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 囲碁雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アジア大会に囲碁があるのですね。
確かに「スポーツ」なのかというと、確かに言い難いですね。

国体に登山部門があります。最近はクライミングなので「スポーツ」らしいのですが、
昔はどう山をあるくか・・・
審判の補助員をしたことがあるのですが、歩き方のチェックはまだしも、
ザックのつめ方、
服装、花の名前、そして筆記試験・・・
スポーツに筆記試験なんて・・・(笑)

でも、いずれにしてもフェアでありたいですね。
国柄とはいいたくないですね。
Posted by オコジョ at 2010年11月25日 20:29
オコジョさん
日本では碁はスポーツとは言い難い。大会のやり方に根本的な差があります。
アジア大会では、時間45分切れ負け制を採用した。その時に当然考えられる事態でした。だからどのようなルールだったのか気になります。
普通は秒読みがあって、手数が伸びると時間も延びるのでこのような事態にはなりませんね。
スポーツ登山に筆記試験? 花の名前? 国体らしいとは言えますが。
丹沢の縦走もありましたよ。背負う荷物の重さが決まっていて何人かのリレー。これならスポーツといえます。今でもやっているのかな。

原因はいろいろ言われていますが、本当のところはわたしには判りません。
金メダルを取って、兵役を逃れたので、思わず…
切れ負け制ではルール以内
スポーツなら当然の手段

とにかく、文化という扱い方ではありませんね。ひたすら勝利を目指す。
このような棋譜が残ったら末代の恥という感覚は無いようです。
Posted by たくせん(謫仙) at 2010年11月26日 07:54
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