2006年06月19日

夜郎自大

 この言葉で夜郎は半ば濡れ衣を着せられたらしい。
 意味は「井の中の蛙」で、自分の大きさや力量を知らないで尊大な態度をとること。漢の時代、漢の使者が夜郎に行くと、夜郎の王が漢と夜郎とどちらが大きいかと問うた故事に基づく成語。「史記‐西南夷伝」にあるという。
 ところが使者は夜郎の前にten.jpgに行った。ten.jpgの王「套羌」には尊大に「漢と我とどちらが大きいか(ten.jpg孰与我大)」と訊かれた。その後夜郎に行くと、夜郎の王「多同」にも同じことを訊かれた。
 このことから、成語としては「ten.jpg王自大」とするのが理屈では正しい、とする説もある。まあ、夜郎の王も同じことを訊いたのであるから、間違いではないのだが。
 夜郎は周囲を山に囲まれて、外の様子をあまり知らず、情報を得る目的で訊いたらしいのだ。しかも司馬遷によれば、その辺りの百数十の国では夜郎が一番大きい。
 なお雲南省の昆明湖はten.jpg池という別名がある。ten.jpg国は昆明あたりである。
 ten.jpgは漢から金印を受けている。この金印は日本にある「漢委奴国王」と相似形で、これが出土することによって、「漢委奴国王」の金印が本物であることが証明された。
posted by たくせん(謫仙) at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 言の葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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