2006年07月17日

喧々囂々 侃々諤々

 栗本薫のグインサーガ108巻のP227に
リギアとマリウスがまた、けんけんがくがくとやりあっているのを背中に聞き捨てて、…
という言葉が出てきた。問題は二つ。
「喧々囂々(けんけんごうごう)」「侃々諤々(かんかんがくがく)」という言葉がある。
喧々囂々
  多くの人が口やかましく騒ぎ立てるさま。
侃々諤々
  互いに正しいと思うことを堂々と主張し、多いに議論すること。

 意味は微妙に違うが、大騒ぎの様子だ。これを混同して「けんけんがくがく」という人がいるのは知っていた。しかし、言葉のプロ(この作者の言語感覚は鋭い)が、こう間違えるのは珍しい。承知の上で書いたとも考えられるが、まだ、この言葉は地の文で使うのは誤りといえるのではないか。
 こういう間違いを最も嫌っているのがこの作者なのだ。「小説道場」では曖昧なまま使わず辞書を引けと言っている。
 もう一つの問題はひらがなだ。喧々囂々も侃々諤々も漢字ゆえに意味を持つ。ひらがなでは意味が存在しない。そう二重に間違ったといえよう。
 だから、ひらがなで書いたのは、新しい最近創作された言葉の意味かも知れない。だが、この小説ではそれは不自然だ。 
 2回続けて揚げ足取りみたいなことを書いてしまったが、作者はプロ中のプロであるゆえだ。許されよ。
 なお、これを漢字で書けば、ワープロの漢字変換では出ないゆえ、気がついたかと思われる。
posted by たくせん(謫仙) at 19:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 言の葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ぐぐってきたけど
意味逆じゃないか
Posted by   at 2009年07月15日 12:59
ありがとうございます。
おっしゃるとおり。一目見て気が付きそうなもの。
訂正しておきました。
他にも気が付きましたら、教えて下さい。
Posted by 謫仙 at 2009年07月15日 15:01
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