2012年06月28日

京劇役者が語る京劇入門

魯大鳴   駿河台出版社   2012.3
     kyougeki12.6.jpg
 近年、京劇に興味をもった。きっかけは武侠友の京劇記事である。
 どんなものかと話の種に二度ほど見た。けっこう面白い。
 京劇は、能と同じで、舞台だけではどんな演目なのか判らない。それが歌を唱ったり、科白を言うことにより場面が浮かび上がる。登場人物で判ることもある。隈取りに特徴があり、特定できることもあるからだ。
 しかし、言葉も分からず、隈取りの意味も判らないわたしなどは、解説がないと意味が判らない。舞台の両脇にある翻訳文を見ながらの観劇だった。そこで図書館を調べて、借り出したのが本書である。
 京劇の起源、表現方式、舞台構成、役柄、化粧、衣装や道具、と京劇を知らない人のために具体的に解説している。
 音楽や動作、役者の養成方法、名優の紹介もある。
 隈取りについては一般的な形と人物を特定できる形がある。例えば顔と頭が全部赤いのは関羽。8月に京劇を見に行くが、それが「関羽千里行」でチラシを見ると確かに赤い顔だ。白い顔の曹操とか、白い顔に黒く太い線のある項羽とか、知る人はそれだけで特定できるという。
 色にも意味があり、赤は正義感、黒は勇猛で生真面目だが情け容赦もない、紫は謹直で温和、というように説明している。
 髯や帽子や靴や小道具など全て約束事の世界。細かく説明している。

 あまりにも量が多くて、憶えきれないし理解できない。漢字にはカナをふってあるが、それが中国読み。頭飾はトウシー、青衣はチンイー、水滸伝はシュエイフージュアン。そんなわけで、入門書としてはかなりレベルが高いのではないかと思う。入門者の百科事典のような本だ。
posted by たくせん(謫仙) at 06:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この方はテレビの中国語講座に出ていた方ですね・・・。

私も8月の「関羽千里行」見に行きます。会場でお目にかかれるかも、ですね。
Posted by 木苺 at 2012年06月28日 22:15
木苺さん
わたしはもう長い間中国語講座を見ていないので、その情報は解りませんが、日本語も日本人以上に理解しています。
文章力はなみではありません。

関羽千里行 等々力でお会いできるかも知れませんね。
京劇は三回目になります。
Posted by 謫仙 at 2012年06月30日 07:04
こんにちは!
魯大鳴さんは有名な役者の方ですよね。
この本も、有名なので読みたいと思いつつ、未読です(^^;
中身を見ていないのですが、文字中心なのでしょうか?
隈取り等は、写真で見た方が割と印象に残るようです(^^)
関羽の赤い顔は、京劇でなくても再現している映像作品等あるので、
割とすっと頭に入りますね。
本物の関羽は神様でもあるので、演じる際は、
「偽物ですよ」という印にホクロをつけるんだったと思います。
Posted by 阿吉 at 2012年07月09日 20:49
阿吉妹
文字中心なのですが、かなり写真も入っています。隈取りもカラー写真でありました。
関羽にほくろ! チラシを見てみましたら、たしかに右頬にほくろがあります(^。^)。隈取りも左右対称ではありませんね。
こういう大げさな隈取りは、遠くからでも一目で判る為でしょうが、京劇を見る前は、人間離れしていて気味が悪かった記憶があります。
いまでは隈取りは気になりませんが、あの髪の毛よりもふさふさした髭が不自然に思います。小龍女の髪なみですからね。これも今回で慣れるでしょうか。
Posted by 謫仙 at 2012年07月10日 07:35
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