2012年07月16日

精霊探偵

梶尾真治   新潮社   2005.9

        seileitantei.jpg
 推理小説のようだがファンタジーに属す。
 意外なオチに、このオチで序が成り立つのか、読み返してしまった。微妙。
 熊本市が舞台。妻を交通事故で亡くして、呆然としていた新海に、マンションのオーナーでもある喫茶店「そめちめ」のマスター夫婦から、仕事の依頼を紹介された。
 交通事故に遭ってから新海は不思議な能力がついた。霊が見える。その霊の言葉が判り、失せモノ判断ができたりするのだ。
 今回の依頼は、いなくなった妻を探して欲しいというもの。
 捜査しているうちに次々と奇怪な危険でもある出来事が起こる。
 押しかけ探偵助手の小夢ちゃん。小学生の女の子が、美事な推理と判断をして新海を助ける。
 ホームレスの荒戸。新海に助けられ歌手になりたいという夢を実現しながら、新海を助ける。
「そめちめ」のオーナー夫妻は、無気力だった新海の私生活を支える。
 こんないい人に囲まれて、新海は立ち直っていく。
 表紙の絵は猫。怪奇現象でピンチになった新海を猫の群れが助ける。怪奇現象には猫が天敵というのは定石(^。^)。
 それにしても怪奇現象というのは、判らずに怪奇であるから力がある。弱点が判ってしまうとあっけなく力が消える。
 たとえば人には見えなくてもカメラでは見える。そうしてあぶり出すのだ。行き過ぎもあるが、人々は落ち着くと、たいした被害もなく日常に戻っていく。

 わたしも行ったことがある熊本博物館も、大切な舞台として登場する。オチは微妙だが読みあとは心地よい。
posted by たくせん(謫仙) at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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