2012年12月29日

濱野彰親展

2013年1月8日(火)〜3月31日(日)
弥生美術館
濱野彰親展 モノクロームの眼差し−人間の本性を暴く−
料金  一般900円  大高生800円  中小生400円
   (隣の竹久夢二美術館も入場できます)
休館日 毎週月曜日(1/14,2/11開館、1/15,2/12休館)

昭和21年(1946)にデビューした濱野彰親(1926年〜)は、新進気鋭の挿絵画家として、戦後の挿絵黄金時代を駆け抜けました。
   中略
本展では、挿絵原画を中心にデッサンやアクリル画、関連資料など、約400点を展覧。デビューから67年、挿絵画家の重鎮であり、挿絵画家の第一人者として今でも活躍する濱野彰親の全貌を紹介する初めての本格的展覧会です。

  hamano2013.jpg   たて800ピクセル

   …………………………

 千寿会でもおなじみの濱野彰親さんが展覧会を開く。
 棋力はわたしとは互先であるが、時々異彩を放つ手を打って、千寿師をはじめ講師たちに激賞される。そんな時はわたしは手合い違いの負け方をしてしまう。
 濱野画伯は昭和元年生まれの87歳。中野杯創設者の中野孝次さん、直木賞受賞者の近藤啓太郎さんらと烏鷺を戦わせ、文壇名人戦に2度タイトルを獲られた。今もお元気で千寿会で打たれている。
 二次会でも驚くような話をすることがある。前にも書いたことがあるが、再掲する。

 小説を書く人は判らないときは、その描写を避けたりして、逃げることができる。だが、絵は逃げられない。そのため膨大な資料を集めた。
 たとえば、帯一つでも家康の時代と家光の時代は違う。女の帯の締め方も、江戸時代は胴に巻いたが、戦国では男と同じく腰に巻いた。島田(ゲイシャワルツで揺れた髷)でさえ時代によって変わっているので、時代小説は確認しなければならない。
 松本清張の小説で旅行の話があって、そこへ旅行して絵を描いたところ、松本清張が大変喜んでくれたとか。作家によっては、その苦労が全然判らない人もいるとか。出版社でも判らない場合が多く、しかし読者の目は鋭いので手が抜けないとか。作家にはいい加減なものがいて、描くのに困ったとか。
 江戸時代は月代(さかやき)を剃っていたが、これは本来兜を被るためで、実際に兜を被った戦国時代は大きく剃って坊主に近かったが、江戸時代は形だけになり、細くなった。
 女にしてもチラリと見えるから色っぽいのであって、大胆に見せてしまっては色気がない。それは下着の着用による。昔は下着を穿いていなかったので、大胆なポーズはできない、隠すことに注意した。そこが色っぽいのだという。洋装でも中国服(満清服=チーパオ)でも同じ。(そういえば、ミスユニバースなどのドレス姿では下は穿いていないという)
 ガングロに至っては色気もなにもない。

 わたし(謫仙)はガングロは色気を拒否した姿ではないかと思う。今まで男の観賞物とされていて「士は己を知るもののために死に、女は己を愛するもののためにかたちづくる」といわれたが、それを拒否したのがガングロであると。
 思わぬ話をいろいろと聞くことができた。
posted by たくせん(謫仙) at 07:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 山房筆記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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