2013年03月05日

涼州詞

  涼 州 詞   王翰(おうかん)
葡萄美酒夜光杯   葡萄の美酒 夜光の杯
欲飲琵琶馬上催   飲まんと欲すれば琵琶馬上より催す
酔臥沙場君莫笑   酔うて沙場に臥す君笑うこと莫れ
古来征戦幾人回   古来征戦 幾人かかえる

 王翰はこの一首によって歴史に名をとどめたという。この詩は涼州詞の題のごとく、どこか西域のムードがあり、長城でも西方の崩れた長城を思わせる。
 この詩に「沙場に臥す」という言葉がある。沙場とは華北の言葉で、戦場を意味する。「戦場で臥す」つまり戦死の意味であるという。恐ろしさに耐えかねて酒を飲み、酔って戦場に出るけなげな兵士をうたった詩であるという。これが万里の長城のイメージと重なるのだ。しかし、この解釈は誤っているという説が強い。
 日本では沙場を砂漠と訳す例が多い。(例をあげれば、大岡信=折々のうた、駒田信二=漢詩百選)それゆえ、沙場に臥すは「砂漠で寝る」と訳されている。この解釈が正しいらしい。
 沙場は戦場と言う意味に使われることが多いが、全てがそうではない。この詩では砂漠の方がよいという説が強いらしい。中国ではどう解釈していたのだろう。
 ただし、文革後の中国は伝統が途切れていることが多く、正しい解釈が伝わっていない可能性もある。
 なお、夜光杯とはガラス製の杯といわれていた。現在、石で作られた夜光杯といわれる杯があるが、はたして唐の時代の夜光杯と同じものなのであろうか。それとも夜光杯を知らない人が勝手にガラス製と考えたのか。
参考  http://blog.livedoor.jp/hnnk0/archives/51479720.html
書迷博客−王翰/涼州詞(二)

2006年の「北京を想う」の一部を修正したが、修正箇所である。
posted by たくせん(謫仙) at 08:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 山房筆記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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