報告が遅くなったが、9月の17・18日は湯河原の杉の宿でいつもの如く囲碁合宿。
8月8日に紹介したAさんも参加してくれた。
碁を覚えてまだ数年のB君がまた成長していた。前回は二子を置かせて打ち分けていたのに、今回はわたしの白で、おさえられない。もうわたしより上かも知れない。
いつもは絶対に勝てないC・D・Eには二子局ながら一局ずつ勝てて満足(^。^))。名前を出すと今度の千寿会でいじめられるので大奥○秘。
この三人はAさんと同格だが、わたしはAさんには三子で歯が立たなかった。「基本がしっかりできていないから…」。そうなんだよな、わたしは誰かの型を覚えているわけではない。わたしの碁は、かたなしなんだ。
そのあと、わたしが5目も置かせている級位者に、Aさんが教えているのをそばで見ていたが、
星から桂馬に開いているときは、こう打ちなさい。
大桂馬に開いているときは、こう。
と、盤上に一例を示し、そのあとの数手も打って、基本的な型を示していた。
わたしは見ていて、「なるほど、なるほど」。わたしはそんなことも知らなかったんだな。
わたしはよく5子・6子置かせている相手から教わることがある。相手は教えているとは微塵も思っていないだろうが、わたしの思いつかない打ち方をされたときが、わたしが黙って教わる時だ。
本格的に教わっている人には、たとえ6子置かせても侮れない。
この時は台風が日本海を通り、湯河原でも大雨がふっていた。風がないときの雨は心を落ち着かせる。わたしたちは安全な部屋の中で囲碁三昧。
湯河原の温泉宿では廃業した人が多いとか。帰りのタクシーの運転手(女性)の話だ。
温泉宿は一般に高いし、ひとりでは泊めてくれないしで、わたしは使用しない(できない)。もしかするとこのイメージは古いかも知れないが、バブルの夢を追いかけていては廃業も無理はない。
杉の宿は温泉ではない。にもかかわらず続けていられるのは、碁や将棋のお客が中心という、新しい営業形態を習得したからだろう。他の旅館にこのような吸引力はないだろうな。