2013年04月13日

つくもがみ貸します

畠中 恵   角川書店   2007.9

 つくもがみとは、物が作られて百年を過ぎると妖怪(あやかし)となる、そのあやかしのこと。付喪神と書く。
 若いお紅と清次は、深川に古道具屋兼損料屋「出雲屋」を構えて、なんとか糊口をしのいでいた。その貸し出しの品はつくもがみ付きであることが多い。つくもがみはふたりの扱いが気に入って、いつまでもこの店にいたいため、ふたりに協力して、苦情もいわず貸し出しに出る。
 店や貸出先で起こる事件を、つくもがみの協力をえて解決していく連作短編集。
 お紅と清次は姉と弟といっているが、実際は義理のいとこ。

 しゃばけシリーズとは違って、あやかしとふたりの間は適度に距離がある。あやかしは直接話しかけたりはしない。あやかし同士が話しているのをふたりが聞くという関係。
 お紅の心のあり方が複雑で、まわりの男は見当違いの対応をしているのが、ほろりと切なく、ふんわりと暖かい。この話はおすすめ。

 この前に著者の「ゆめつげ」読んだが、状況設定に納得がいかず、紹介しなかった。
posted by たくせん(謫仙) at 07:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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