出雲大社前駅、小雨になるのを待つ。
大鳥居が出雲大社とは反対側に見える。
出雲大社の後ろの山は低山ながら雲に隠れる。電車の窓からも見えて、高地に来たような錯覚を覚える。
駐車場の前の土産物屋に九時過ぎ着いた。ここで十時まで待つことになる。一行は9時15分にマイクロバスで出雲空港を出て、10時にここに着くはず。それまで辺りを散歩しようとしたが、雨が降ったり止んだりで歩けない。ちょうど10時ころにバスは着いた。
飛行機は「天候によって、羽田に引き返すか、大阪で下りるか」、という状態であったという。なんとか出雲空港に着いたのだった。待ちぼうけを食わされずに済んだ。
神楽殿。
本殿に向かう前に手水で清める。
大国主命と兎の話ならわたしも知っている。
荒垣、石の形に合わせて木を削っている。この荒垣の内側を境内という。
60年に一度の出雲大社遷宮、「平成の大遷宮」のための御仮殿。
なお、一般的には「いずもたいしゃ」で通っているが、正しくは「いずもおおやしろ」と読む。
♪いつつ出雲のおおやしろ♪ なんて童歌がありました。
千家(せんげ)権宮司のご挨拶をいただき、「本参拝」をすることになった。
千寿師父が松江観光大使であることもあり、あちこちでこうして便宜を図って貰えることになった。
白衣の千寿師父を先頭にして、八足門(瑞垣)の内側に入り本参拝。
素焼きの小さな杯で御神酒をいただく。
この楼門(玉垣)の中が御本殿。
荒垣−瑞垣−玉垣、と三重の垣に囲まれている。
いろいろ説明を受けたが、案内の方から、「質問があった方が、それに沿って説明しやすいのですが…」といわれ、いくつかの質問が出た。面白かったのは、社は南向きなのに神座は西向きになっていること。参拝者は横から拝んでいることになる。理由には諸説ある。それにしても珍しい。
昼食は出雲の割子蕎麦、出雲の名物である。小さな椀を3段〜5段重ね、それぞれに別な具が入っていて、汁をかけて食べる。もとは野外で食べる弁当だったとか。注文は段数。多くの人は4段を頼んだが、5段の人もいた。
昼食後、古代出雲歴史博物館を見学。この模型は昔の本殿の様子である。
長い間疑問視されていたが、先年、柱の一部が見つかり、言い伝え通り大木を3本束ねた形(約1.4mの柱を3本束ねたもの)だったため、本殿も言い伝え通りだったと考えられている。
何度も倒壊しているが、それは建築当時でも無理な高さの建築だったことがうかがわれる。倒壊に対しては「神様が新しい社を欲しがっていると思えばよい」という。
宗教団体であるが、その宗教名は「出雲大社教」という。大国主大神を主神とする。個人の幸せを願う。伊勢神宮系の国家神道とは異なる。
ただ、参拝するだけでなくて、いろいろと説明していただくのはうれしいですね。
ねずみの話やウサギの話、伝説にも満ちていますね。
町の雰囲気も素敵そうです,
。
知らずに通り過ぎれば、それで済んでしまいますが、詳しい人はあらゆるところに伝説を見いだすのでしょう。
旅行社にはすてきなところですね。