2014年12月17日

空き家問題

空き家問題
牧野知弘   祥伝社   2014.7

 けっこう衝撃的な本である。わたしが知らないだけで、空き家に関する本はいろいろ出ていると思う。
 東京五輪が開かれるころには日本の空き家は1000万戸に達する勢いだという。
 少子高齢化といわれている現代は、高齢者である親が亡くなる頃、そのこどもは既に家を持ち、親の家は空き家となる。
 空き家が増えればインフラの整備ができず、近隣の空き家化に拍車がかかる。その数は毎年二十万戸とか。その空き家は、不便なので売れないし借り手もない。処分ができないのだ。その土地の人口が減っているのだから。
 地方ばかりでなく東京都区内にもそんなところがある。
 その空き家が厄介物となっている。税金の問題もあって更地にはしにくい。
 その一方で、便利なところでは、マンションが続々と新築されている。
 このような現状分析は、説得力がある。
 そして、その解決策だが、いくつか提案しているが、あまりにも小規模で物足りない。
 この本は問題提起の本であって、その解決策の提案書ではない。

    …………………………………………
 毎年いくつかの町が消えるほど、家を必要とする若い人が減少しているのだから、当然と思うが、今の政策は、もう一度元に戻すことばかり考えているように思える。人口が減っているのだから無理だ。むしろきれいに撤退して、町をコンパクトにすることを考えてほしい。
 そして、問題の空き家は、亡くなった両親が若いとき建てた家であろう。築四十年とか五十年。家としての資産価値はなくなっている。もし住むとすれば大改築、多くは建て直ししなければならないだろう。
 空き屋は個人財産だから勝手に処分できない。しかし、まわりに迷惑をかけているので、所有者には所有する責任として、空き家税をかけてもいいのではないか。
 そんな提案が欲しいと思った。
posted by たくせん(謫仙) at 08:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わたしの本家の家も空家、跡継ぎの子供たちは家を離れていずれも独身・・・
相続者なしで、300坪の土地と家は、いずれは自治体に没収となりそうです。
他人ごとではなく、母の家も施設に入って空き家状態・・・
街中で20坪で駐車場なし家の前の道は幅3メートル・・・
築40年、借り手も、書いてもなさそうです。その周りは同じようなに、いやもっと古い家が3軒ほど朽ちるのを待っています。
家が無くなると税金が上がりますから・・・
空き地と家のある土地の税金の差なくしても良いような・・・
母の家は一週間に一度様子を見に行っています。

そういう、我が家も子供はみんな家を離れて、どうなることか・・・
Posted by オコジョ at 2014年12月20日 10:13
いま近所では、あちこちで古い家を壊して新築しています。
そこに住む魅力があるなら立て替えをしても住みますよね。でも売ることもできない家は、そのままになりやすい。更地にすると家があるより、税金が6倍になるとか。それでは更地にもできない。
わたしの実家も、ただでと言われても住む気になりません。そんな家があちこちにあることでしょう。
公費で更地にするのも、それなりに問題がありますから、解決が難しい。
こういう大きな問題提起をしている本でした。
解決策を示さないのは無責任、とは言えませんよね。
Posted by 謫仙 at 2014年12月21日 08:13
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック