秋葉原駅の近くに、神田明神がある。江戸鎮守の神社である。
今年は遷座400年になる。5月の4日〜15日に神田祭が行われた。
「天下祭」として知られる神田祭は、江戸時代に山王祭(赤坂・日枝神社)と隔年で斎行することになり、今でもその伝統は守られている。今年はその例祭の年だ。
江戸時代は江戸城内に祭礼行列が練りこみ、将軍・御台所の上覧があったという。
5月10日に見に行ってきた。
大小200の神輿が練り歩くさまは壮観である。もっともわたしが見たのはそのうちの30〜40基くらいだろうか。
粋でいなせという江戸っ子の姿を見ることができるが、江戸っ子ばかりではあるまい。
元気の良いかけ声は祭りを華やかにする。
写真が多いが、分けずに一回で載せる。
秋葉原駅の駅前に、御輿や太鼓が飾られている。駅から一歩踏み出せば、祭りの中になる。
万世橋という町があるのか。台の彫刻もよい。
秋葉 VS アキバ
神田祭の間は秋葉の勝ちのようだ。
中央通りを、御輿が練り歩く。
小さな御輿が一基。まわりで子供たちが休んでいたので、子供御輿であろう。
中央通りから直角に曲がったこの前の道を行くと、神田明神の方へ向かう。
写真の正面は中央通り。
神田明神の方から御輿が来る。練り歩いているので動きはゆっくりだ。
神田明神下あたり。
神田明神の入り口だが、付近は身動きできないほど。境内には裏道から入れるはず。境内では和太鼓の演奏などが行われている。今回は行かなかった。
引き返すと電気街に向かう御輿がいる。
これは山車(だし)。なんで山車と書くのだろう。
山車は本来牛が引いたというが、今では人が引く。
もう数は少なくなったらしい。多額の費用がかかり、各町内だけでの維持は難しい。
昼時、アキバらしい寿司屋。入ろうとしたが、開いていなかった。
山車の上には、太鼓・笛・鉦の鳴り物演奏者と、ひょっとこが乗り込む。
本来神田祭りは山車が中心だった。今では御輿が中心である。
単調なリズムのなかでひょっとこが視線を集める。
こんな豪華な彫刻もある。火事の多い江戸では、そのたびに作り直さねばならなかった。
戦災で全滅したが、こうして何基か復活している。
サムネイルにした。
混雑は人も御輿も。
奴姿が持っている竿の先には、町名の書かれた提灯があったと思うが、記憶が曖昧。
その前に浴衣姿の大人。
駅前に戻った。御輿が表に出ていた。
御輿は屋根と台が立派だが、胴は細いもの。
神社と同じような、唐破風(からはふ)の立派な屋根。
龍や鳳凰の彫刻もある。
この御輿は、ヨドバシビルと駅の間の狭い道に入ってきた。御輿の屋根の上の鳳凰がアーケードの屋根にぶつかってしまう。そのため少し低くして駅構内に入れた。担ぎ手も苦しそう。無事入ると、まわりから拍手。
祭りはこれからと思うものの、秋葉をあとにした。
壮観ですね。
山車もあるのですね。
長野にも何か所か山車がありますが、ほとんどでは特別な時以外は活用されていません。
このように、定期的に使われるということは良いことですね。
秋葉 VS アキバ・・・
たまには逆転することがあってもいいですよね。
街中に御輿という状態です。一目で10基以上、はちと大げさか。
本来、神田祭りは山車が中心だったと言います。費用の問題で御輿に変わってきたとか。
秋葉 VS アキバ
アキバの隆盛は、わたしには理解できないモノがあります。子供の世界と思いますが、実際に経済的にも情報的にも大人の世界を凌駕しているというのが不思議。
三次産業、四次産業…という言葉がありますが、サービス業にも新しい第○次産業というような産業ができてきたのでしょうか。
そんなことを考えてしまいます。