この建物を世界遺産に登録しようとしている人たちがいる。わたしには価値の判らないものの一つ。
前庭には、ロダンのブロンズ像作品が並んでいる。
オーギュスト・ロダン(フランソワ=オーギュスト=ルネ・ロダン)
1840−1917
19世紀を代表する彫刻家である。
ロダンを代表する彫刻が「地獄の門」であるがこれは未完成であるという。
「弓を引くヘラクレス」はブールデル(エミール=アントワーヌ・ブールデル)作。
ご存じ、「考える人」である。思考の重さに体が押しつぶされそうだ。
地獄の門の上部にあり、地獄で苦しむ人をを見ながら思考する。
カレーの市民
百年戦争のとき、イギリスのエドワード王は包囲したカレー市が飢えて降伏するとき、6人の市民の出頭を要求した。志願した6人である。
志願した有力者6人は、痩せ衰えて裸に近い姿で、首に縄を巻き城門の鍵を持って、死ぬ覚悟をして出頭した。しかし、エドワード王の妃が嘆願し助命された。
弓を引くヘラクレス
へラクレスが怪鳥ステュムファリデスを射るために渾身の力で弓をひき、まさに矢を放とうとする瞬間。
アダム(Adam)
エヴァ(Eve)
地獄の門の両脇に、少し離れてアダムとエヴァがいる。
地獄の門
ウィキによれば、ここ国立西洋美術館と、静岡県立美術館など世界で7点展示されている。
門の頂には
我を過ぐれば憂ひの都あり、
我を過ぐれば永遠の苦患あり、
我を過ぐれば滅亡の民あり
義は尊きわが造り主を動かし、
聖なる威力、比類なき智慧、
第一の愛、我を造れり
永遠の物のほか物として我よりさきに
造られしはなし、しかしてわれ永遠に立つ、
汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ
という文が書かれているという。(もちろん日本語ではない)
わたしが初めてこの美術館に入った頃は、「松方コレクション」という別名があった。今では松方コレクションの名は見えない。
この美術館は松方コレクションを基礎に、広く西洋美術を展示するために、1959(昭和34)年4月に発足した。
ほかにもたくさん増えたのでしょうかね。
庭の彫刻だけでも凄いですよね。
前は良く行ったのですが、10年以上行っていません。
行くときは企画展の無い常設展の時を狙いました。
混雑するのは苦手なので、常設展はゆっくりとみられます。常設展でも、名作ばかりですし、おなじみの絵に会えますので・・・・
ル・コルビュジエの設計の建物、確かに価値があるのでしょうが、世界遺産となると、同じ公園内の東京国立博物館の方がいいような・・・
江戸時代明治の重要文化財の建物もありますしね。でも誰も、世界遺産なんて言いませんが・・・
このときは、大英博物館展に行った帰りに、少し時間があったので入って見ようと。
ボルドー展をやっていました。しかし、ガランとしていましたね。
上の写真を見ても判る程度の人でした。で、ボルドー展だけで閉館時間でした。今度行ったときに、常設展も見てみたいと思います。
友人も「みんな大英博物館展に惹かれてしまうのかなあ」
世界遺産、そんなに偉いのか。
大切だと思ったら日本の遺産として大事にすれば…と。
まあ、日本の遺産では政府がお金を出してくれないという事情があるかな。