2015年07月16日

おもいでエマノン

梶尾真治   徳間書店   1983
     omoideemanon.jpg
 エマノンのシリーズの最初の本である。
 この本は、すばらしいアイディアはあったが、周辺の諸々の知識がまだ未熟であった若い頃の雰囲気を持っている。それだけに斬新なアイディアは魅力的だ。エマノンとは違うが、特別な能力の持ち主が多い。
 単細胞生物の時代の記憶について、ちょっと書いてあるが、さすがに無理っぽい。植物にもエマノンと同じような運命の草があった。こちらも納得できたが、やはり無理っぽい。記憶とはなにかと考えると、単細胞生命体や植物にある得るのか。
 そのほかにも、全体的に強引な感じがする。
 このあたり、著者が高齢になって、物語が自然に流れるようなったあとから出た本を、先に読んでしまったからか。

表紙の絵は新井苑子。エマノンはしっかりした大人の雰囲気。
先に読んだ後期の表紙は鶴田謙二。エマノンは痩せすぎだが少女らしい雰囲気がいい。
異国風の彫りの深い顔立ち。すんなりと伸びきった肢体。ジーンズにナップ・サック。ながい髪、おおきな瞳、そしてわずかなそばかす。
 この本、新井苑子の絵のほうがこの描写に近いと思えるが、少女らしさが欲しい。その点は鶴田謙二の絵の方が少女らしい。
posted by たくせん(謫仙) at 08:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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