東川篤哉 祥伝社 2013.8

高校時代、ライオンと言われていた生野(しょうの)エルザと、その友で、猛獣使いを自称する川島美伽のコントのような探偵譚。ユーモアミステリー短編集。
東京生活の夢が破れて、平塚に帰ってきた美伽にエルザから「仕事を手伝え」との連絡。行ってみると探偵事務所であった。
話は烏賊川市シリーズ(紹介していない)の女探偵版である。コントのおもしろさは相変わらず。
「美伽」「エル」と呼び合うと、ミカエルを思い出すが、ミカエルは無関係。それでも、それぞれに魅力的。
大事件も東川篤哉が書くと、ただのコントになってしまう。平塚市でそんなに殺人事件は起きないと思うが…(^。^)
本格的ミステリーファンには物足りないと思うだろうが、わたしはコント部分を楽しんでいるので満足。
カバーの絵はマッチしない。二人とも27歳だが、二十歳前後に思える。