2016年01月16日

高尾山

高尾山
2010年06月04日 記

 5月28日。久しぶりに高尾山に登った。
 どのくらい久しぶりかというと、三十数年ぶりである。
 わたしは日帰りハイクをしていたころ、よく奥多摩や奥武蔵の山に出かけた。その初期に府中に住んでいた一年間がある。この時、高尾山に30回近く行ったことがある。
 京王線の高尾山口の駅を降りれば、すぐに登山コースに入る。
 高尾山には1号から6号までの番号のついた道があるが、1号と6号が登山道、それ以外は山を巡る道だ。番号ではない道もある。
 だからこの登山口あたりの景色は、目をつぶっていても判ると思っていた。ところがかなり記憶と違う。
 8時ごろ高尾山口の駅に着く。駅は記憶通り、変わっていない。歩き始める。登山口まで目と鼻の先。

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 右の道は1号の薬王院表参道。自動車も通れるコンクリートの道だが一般車は通行禁止。この道を上りに使ったことはない。
 左に見える建物が高尾山ケーブルカーの駅。ケーブルカーに乗って登ったことが一度ある。その時は一人ではなかった。ケーブルカーの隣にリフトもある。
 駅前の広場の左よりは車道になっていた。

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 ケーブルカーの駅の脇に稲荷山コースの入り口がある。いつも使っていた道だ。今回はこの道に入らず、6号のコースを歩くことにした。清滝コースあるいは琵琶滝コースともいう小川沿いの好みのコースだ。
   
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 少し歩くと道は左右に分かれる。左が6号。右は抜け道であまり登山者や観光客は通らなかった。記憶では農家と農地があったはずだが、いまでは大きな病院となっている。そのため自動車の通りが多くなり、ケーブル駅前の一部を車道としたのか。
 ここから山道に入る。少し歩くと琵琶滝の修行道場があるはずと思っていたが、なかなかつかない。しかも山道は本格的。疑問に思いながらも歩いていると、岩屋大師なるものがある。
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 記憶にないが、昔からあったのか。

 そこを通り過ぎてかなり歩き、ようやく琵琶滝についた。登山道の滝側はトタン板でふさがれて、滝を見ることができなくなっている。滝に打たれる修行場なので人目を避けるためか。
 滝と言っても、記憶では小川の水を樋に集め、わずかな水が流れて落ちているのみ。現状は確認しなかった。
 それにしてもこんなに奥だったのか。記憶ではここから本格的な登山道が始まるはずだった。
 琵琶滝をすぎると、違和感がなくなった。道の両側は崖で、シャガが一面に植えられている。

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 長くしっかりと根を張るので、崖の土の保存のために植えられた。ちょうど花の時期だった。アヤメを小さくしたような花だ。うつぎの花も多い。

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 所々に簡単なベンチがある。そこで双眼鏡で上を見ている人たちがいる。

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 高い樹の上に一部白くなっているところがある。遠くて形もはっきりしないが、セッコク(石斛)という蘭が寄生しているのだった。
 中国の石斛は近似種でセッコクとは同一ではない。「高尾山のセッコク」でインターネットで見ることができる。

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 シダもこう見るときれいなものだ。

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 岩を抱える樹の根。左が登山道。このコースは整備されていて、難路の部分もこの程度なので、つい油断して転びそうになる。

 途中稲荷山コースに通じる道がある。そこまで来ると頂上は近いが道は急になる。
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 分岐点を振り返る。左から登ってきて、小さな橋を渡ると稲荷山コースへ。そこから小さな沢道を手前に上るのが6号。ここで沢とは別れ、道は急になり頂上は近い。
 休み休み写真を撮りながらとはいえ、頂上まで2時間かかった。

P5283064.jpg サムネイルにした。横800ピクセル
 区部の方向。

 頂上には茶店があった。展望台にはフェンスまである。

P5283069.jpg
 ビジターセンターは靴を脱いで見学するようになっている。靴を脱ぐのが面倒なので入らなかった。

P5283070.jpg
 山頂から南西を見る。遠くは曇っていて、富士山は見えなかった。丹沢山塊は上部に雲がかかっている。正面は蛭ヶ岳だが上部は一度も見えなかった。

 奥高尾縦走につづく。

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転載にあたり、コメントも掲載する。

高尾山は東京にいたころは一度もいったことがなかったのです。
あんな観光地・・・(笑)
初めて訪れたのは10年前の東京の単身赴任のとき・・・
相模湖から城山沢という小さな沢登りをして小仏城山へ
当たり前ですが、誰にも会わない沢でした。
しかし、城山にでたら凄い人、そして、山頂に近づくにしたがって増えていく・・・(笑)
さっさとケーブルで降りました。
でも、自然は素敵でした。
5年前に妻と再訪したのは、やはり自然がいいと、
でも、やはり人は多くて・・・
でも、素敵な新緑でした。
でも、東京にこんな手軽な山があるということはいいことですね。
Posted by オコジョ at 2010年06月04日


オコジョさん
高尾山のケーブルの上の駅周辺はまさに観光地になっていますね。ハイヒールとは言わないまでも、それに近い靴で来る人がいるほど。いまではビアホールまであるとか。友人と一緒なら入ってみたいが、一人では行く気になりません(^_^)。
今回は、平日でもあったし6号という山登りのコースだったので、煩わしいことはありませんでした。
それでも小仏城山まではそれなりに人がいました。ここまでは気軽にこれるようです。城山を過ぎると急に人がいなくなり、景信山からは人に会うことは希になりました。時刻の関係もあると思いますが、景信山から先に行く人はみな本格的な登山者ですね。
陣馬山では誰にも会いませんでした。
まだ写真の整理が済んでいないのですが、近いうちに続きもあげる予定です。
新宿から1時間。なんだかんだ言いながらも、都民には気軽に山を体験するいい場所ですよね。これで山に関心を持ってくれるといいのですが。
Posted by 謫仙 at 2010年06月04日


高尾山に対する山としての評価が低いようですが、近所の人たちはよく行きます。
私も行ったことがあります。登山としてはものたりないかと思います。
普通の高齢者にとっては誰でも行ける山なので評判はよいです。
私は基本的に登山の趣味を持っていないので、十分に楽しめる山でした。でももう一度と言われると、なかなか行く気になりません。今度行くときはケーブルで(笑)。
知識不足で的確なコメントはできませんが、行った当時のことを思い出したので、書いておきます。
Posted by mino at 2010年06月05日


minoさん
山といってもいろいろな楽しみ方がありますから。
人のいない山は寂しいなんて人もいます。
いまは混みすぎていると聞いていましたが、平日で、メインコースを外れたせいか、空いていました。
東京からならもっとも手軽に行ける山。山の専用品はいらず、運動靴でも行ける山。わたしのまわりでも、けっこう行った人がいます。いつまでも残しておきたい山ですね。
鶯や杜鵑の声がいつも聞こえる所なんですから。
Posted by 謫仙 at 2010年06月06日
posted by たくせん(謫仙) at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山・ハイキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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