転載にあたり大幅に加筆し写真も入れ替えた。
二日目
早めに朝食を済ませ、7時半には、もう宿を出た。バスで竜頭の滝まで行く。歩いては1時間半ほどの距離だが、時間と体力を惜しむ。中禅寺湖の南岸を歩こうと思っていた。
竜頭の滝から歩き出す。千手ヶ浜まで約二時間。

湖岸の道なので高低差は少ない。

赤岩あたり、躑躅が鮮やか。アカヤシオ(赤八汐)と思われる。
説明版にはトウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)の多いところとあるが、背丈が高いので低木であるトウゴクミツバツツジではなさそう。

この花は、密集しないようだ。

千手ヶ浜から男体山を望む。千手ヶ浜には赤沼からバスの便がある。以前は車が入れたが、今は乗り入れ禁止で、このバスを使わなければならない。もちろんわたしのように歩くこともできます(^_^)。
いよいよ南岸のコースに入ろうとしたら、立ち入り禁止の立て札がある。

ここからは阿世潟まで、一本道。中禅寺湖の街までは夕方になる。万一、途中に通れないところがあれば、ここまで引き返さねばならない。
後に夏に行ったときもこの看板はあった。一年中おいてあるのだった。

千手ヶ浜から南岸を見ると、アカヤシオらしき花が美しい。白い部分は積雪らしい。
予定を変えて、ここから西ノ湖に行く。

千手ヶ原
こんな歩きやすい道が続く。このあたりは保護林であり、火気厳禁である。当然だが、たばこは禁止である。


西ノ湖に来た。左の方に杭が並んでいる。前回来たときは、その杭が水没していた。しかも草も茂っていた。そのため、左右に歩くことができず、ちらっと見ただけであった。その時とは、まるで様相が異なる。

南岸は雪が白い。このあたりで昼食。

穏やかな早春風景だ。

窪地には積雪がつづいている。

あちこちにこうして鹿の食害を防いでいる。柵の向こう側は草が茂っている。皮をはがされ枯れた大木もある。


日当たりのよいところに花も、こんなところにも上の戦場ヶ原と下の中禅寺湖の気温の差を思わせる。
ここからアザミ橋まで歩く。そこからは赤沼までバスの便がある。一律300円である。なお、途中(バス停留所でないところ)からでも乗れるようだ。赤沼からは自動車は入ることができない。乗り物はこのバスだけだ。わたしは途中で降りて、竜頭の滝まで歩き、そこから日光行きの定期バスに乗った。
バスで日光市街に戻る。途中いろは坂から、向こうの明智平の下あたりの赤ヤシオが見事であった。栃木の県花である。バスもそれを見せるため、一時停車した。カメラをザックの中に入れてしまっていたのが残念。