日本囲碁界では現在、井山裕太が七冠獲得なるか、注目されている。同時に、李世ドル対AlphaGoにも注目が集まっている。
AlphaGoとはgoogleの開発した囲碁ソフトである。
AlphaGoが注目されているのは、今までの囲碁ソフトの進歩が毎年一段ぐらいで、アマ六段ぐらいになったといわれ、これからが難しく、プロのレベルにあと10年と思われていたのに、なんとAlphaGoは一気にプロ高段のレベルに達したからだ。
第一局 黒李世ドル 白AlphaGo 勝AlphaGo
第二局 黒AlphaGo 白李世ドル 勝AlphaGo
第三局 黒李世ドル 白AlphaGo 勝AlphaGo
第四局 黒AlphaGo 白李世ドル 勝李世ドル
第五局 黒李世ドル 白AlphaGo 勝AlphaGo
結果はAlphaGoの四勝一敗だった。
わたしが注目したのは、はじめの四手。
ほとんどがスミの星で、わずかに小目。下の図参照。
第一線はともかく、三三・天元・高目・5七・7七、なども検討しなかったはずがない。にもかかわらず、一度も打っていない。検討した結論は星が最強となったのか。
わたし個人は小目がほとんど、たまに星にも打つ。高目・5七・7七などが、小目や星より優れているとはとても思えない。もしかしたらAlphaGoはそれを決定づけたか。
AlphaGoの性能はどの程度か。
公式発表数はCPUを1202個、GPUを176枚、使用している。
ある試算によれば、サーバー利用料は2年で六〇億円。あまりに概算過ぎて、真実性が薄いが、ともかく零細ベンチャー企業では手が出ないほどの高額である。これから考えても、今までのソフトとは別物である。
Googleでは人工知能の研究の一環として、AlphaGoを作成した。私たちが使えるようになるのは、まだまだ先の話である。
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第一局 第二局 第三局
第四局 第五局
参考 AlphaGo https://ja.wikipedia.org/wiki/AlphaGo