二日目は快晴だった。
日の出を迎える
朝日の槍ヶ岳
日の出の時間に後ろを見ると、槍が岳が美しい。特徴のある山容は登山者の心を引きつける。左に大キレットをえて、穂高連峰連なる。
大キレット
朝日を背にして、常念小屋に別れの挨拶。
蝶ヶ岳から燕岳への路は、俗に表銀座といわれる。ここから大天井岳への路はその中心である。
靴を履くザックは満ちた見上げれば山燃えあがり歩き始める 謫仙
遠景は穂高連峰
横通岳へ少し登ると穂高の連峰が見えた。ここから大天井岳への路は上下を繰り返すが、険しくはない。
お花畑がある。高山植物は短い夏にほとんど一度に咲く。
いろいろ説明してくれた人がいた。
稚児車(チングルマ)
これはチングルマの花が飛び散ったあとである。もう2週間早く来れば花が見られただろう。
途中で振り返ると稜線がはっきり見える。のこぎりの歯のようだ。この稜線を歩いてきた。
大天井岳(おてんしょうだけ)が見えた。
小さく小屋が見える。大天荘である。山頂付近は異様なほどハイマツが少ない。
花を見ながら、ゆっくり歩いても、午前中に大天井岳に着いてしまった。
大天井ヒュッテは左の方へ一時間近く下る。
大天井岳 山頂
大天荘の前で昼食にする。周りには高齢の方も多い。登りなれているようだ。
となりでは、小学生とおぼしき男の子が指図して、お父さんと食事を作っている。そのお父さんの靴を見ると、歴戦の勇者であった。
這松
ハイマツはたくましい。何万年の時をかけ、山を登っていく。この木のお陰で、山が崩れても、緑が回復する。太い幹は直径5センチを越える。
大天井岳ヒュッテには一時過ぎに着いた。
次のヒュッテ西岳まで3時間コース。遅くなってしまうので、ここで泊まることにする。