2016年04月23日

槍ヶ岳5 大喰岳から上高地へ

槍ヶ岳5 大喰岳から上高地へ
1998年8月

いよいよ槍ともお別れだ。

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 歩き始めてから振り返ると、岩壁に挑んでいる人がはっきり見える。

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 槍ヶ岳山荘と槍ヶ岳の穂先
 槍ヶ岳は半分雲の中になった。

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 この下が槍沢
 この急斜面にも小屋が二軒ある。ここを下ると槍沢である。沢に沿って右手にまわると上高地に出る。槍沢から吹き上げてくる風は、霧を含んで冷たい。

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  槍沢の霧を迎える岩桔梗 いのちの青さ凍えるごとく  謫仙

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 時々残雪を見かける。大きなものは厚さ2メートルを超える。おそらく融けきらず冬を迎えるであろう。このような汚れた雪が融けて、渓流を形づくる。決してそのまま飲んではいけない。

 南岳の少し手前で昼食にした。そこへ現れたのが、五センチほどの真っ黒なナメクジ。小さくとも、その色のおぞましさにぞっとした。写真に撮っておけばよかったが、そのことに気がついたときは、すでにいなくなっていた。
 ふと見ると、目の前の南岳が雲に隠れてしまっていた。天気は下り坂である。
 昼食後、そこから左に折れて、槍沢に下る。途中には多くの花が咲いていた。一目で判るのは鳥兜くらい。

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 このころ雨が降り出した。
 槍沢を下っていると途中にキャンプ場がある。このあたりは糞尿の臭いが漂う。一カ所あるトイレの周辺はもろに臭う。そこからしばらく路の両側は糞があちこちにある。これらの糞が融けて槍沢に流れ出し、沢は梓川と名を変え、観光地大正池に至ることになる。
 六時近くなって、槍沢ロッヂに到着した。

 五日目、午前中に上高地に下りた。

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 この橋はどこだろう。もう記憶もない。

 夢枕獏さんは若いときこのあたりの山小屋でアルバイトをしていたことがある。その時ゴミなどを夜に梓川に流したそうである。それに耐えられず、ある時山小屋の主にゴミを埋めることを申し出た。そしてゴミを埋めようとしてあちこちに穴を掘ったのであるが、どこを掘っても昔埋めたゴミが出てくる。それが不気味な色をしていた。結局、梓川に流さざるを得なかったそうだ。

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 カッパ橋のあたりは、けっこう人がいて川遊びをしている。雲に隠れてしまったが、穂高の高峰が連なる。
 この時期は、一般車両は進入禁止なので、皆バスを利用する。新島々往きの三台目のバスを予約した。予約しないと乗れないほど混んでいるのだ。

  ★空冷えてこの手の記憶新しき 小さな峰を雲外に見る  謫仙
posted by たくせん(謫仙) at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山・ハイキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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