日本の世界史は西洋史がほとんどだ。しかし、世界は西洋ばかりではない。
著者はトルコをはじめイスラム文化ゆかりの地を旅して得た驚きや発見をもとに、あまり日本人にはなじみがないイスラム世界を中心とした、歴史の一部分を取り出して書いている。
なぜトルコが小アジアと呼ばれるのか。なぜ、スペインにイスラムのアレハンブラ宮殿があるのか。なぜギリシャ文明のギリシャ人と現在のギリシャ人が似ていないのか。
エデンの園はどこにあったのか。マリヤが老後を過ごした場所など、なぜイスラム圏にキリスト教の遺跡が多いのか。
ペルシャとは。
イランやトルコはアラブではないとか。
クレオパトラ(七世)は古代エジプト人ではなく、ギリシャ系とか。
あるいはインドの古代史。
こんな、知っている人には常識的な話でも、知らない人は驚くような話ばかり。