中禅寺湖の前の道を通り過ぎると、間もなく車道と歩道に別れる。
車道は半月山に行く自動車専用道路、歩道は湖畔の道であるが、一応自動車も通れる幅はある。しかし、ゲートがあって許可車輌しか入れない。そこから1キロほど歩くと英国大使館別荘、その少し先といっても隣だが、旧イタリア大使館別荘がある。
記念公園として公開されている。入場料は無料だが、100円ほど寄付してくださいと書いてある。今回わたしはお茶もいただいたので、200円入れてきた。

一昨年の秋、湖から見た旧イタリア大使館別荘、まるで日本の山荘のようだ。
戸板の模様が景色にあう。
明治の中頃から昭和初期にかけて、このあたりは大使館の別荘がいっぱいあった。夏になると皆避暑に行ってしまう。そのため日本の外交官もここに来て、中禅寺湖の東岸で外交を行った。
ここは昭和3年に建てられ平成9年までイタリア大使館が使用していた。ただし、完全に元のままではなく、できるだけ再利用して復元したもの。
2棟あり上の写真では見えないが、本邸の影にもう1棟、国際避暑地歴史館がある。雷雨の中で雨宿りをしたので、外側の写真は撮らなかった。なんと前回も外側の写真がない。

間もなく食事が始まるかのように、整えられた食卓。
建てた当時の外交官は、建築家でもあったアントニン・レーモンドで、彼の設計による。

中はこのように当時の面影を伝えている。前回の写真のため明るい。
二階は湖側に寝室が並んでいる。大使の家族ばかりでなく、使用人たちの部屋もある。

上の写真の一番奥、暖炉は飾りではない。実際に使用されたもの。

雨の窓の外、小降りになっている。湖畔には桟橋もある。この湖で、各国の大使も参加したヨットレースが、毎週のように開かれていたという。また、ここに来る車代わりにもなり、買い物にも利用した。

湖側の廊下。あいにくの雨だが、サンルームであろう。見学者は自由に腰掛けて、お茶を飲んだりしていられる。
開園期間 4月1日〜11月30日
開館時間 午前9時から午後4時、7月8月は午後5時まで。
休館日 毎月曜日。月曜日が祝日(6月15日県民の日も)の場合はその翌日。7月20日〜8月31日は無休。
歌ヶ浜駐車場から歩いて15分くらい。
車では行けないが、障碍者用の駐車スペースがあるので、連絡すればゲートを開けてくれると思われる。電話0288−55−0388
落ち着いた感じの建物ですね。
内部も、心のなごみそうな雰囲気ですね。
ゆっくり歩いて、散歩を楽しんで、到着というのはすてきです。
雷雨でも、ゆっくりと、楽しみながら雨宿りが出来ますね。
質素で優雅な雰囲気でしょう。本当に質素かどうかはなんともいえませんね。
でも、融け込んで自己主張していない姿は愛着を持てます。
ここでゆっくりできたのはありがたかったなあ。普通の観光客でも苦にならない程度の距離ですから、皆さんに勧めたい所です。