碁や将棋のソフト(アプリ)の進歩はめざましい。
チェスではかなり前から最高レベルの棋士に勝っている。将棋でも数年前から最高レベルのプロ棋士に勝てるようになった。
碁界でも、あと十年もすればといわれていたのが、AlphaGoの登場によって、一気にトップ棋士に勝てるようになった。
参考 AlphaGo
ただし、AlphaGo は特別で、一般的にいえば現在の最高レベルは「天頂の囲碁6」などでアマ七段程度という。
このアマ七段というのが、実は曖昧であって、場所によって、会によってかなりのばらつきがある。中には買った(勝ったではない)段もある。
そうは言うものの、それでも私たちにはある程度の目安がある。たとえばネット棋戦などの段だ。
わたしも遅ればせながら「天頂の囲碁6」を買い求めた。一万円弱である。
確かに強い。打ってみると不自然な手が見当たらない。まるで人が打っているみたいだ。(「天頂の囲碁2」の時は、強くとも不自然な手も多く、打っていて飽きてしまった)
天頂の囲碁6は定石もしっかりしていて、周りの状況によって定石を外すこともある。
自分の棋譜を並べ、ここでどう打つか「検討」させると、わたしの打った手を検討の対象とさえしないことがある。そっぽを向いた手と指摘されたわけだ。そのときわたしの弱点や間違いを指摘されたと思う。
特に判断に困った場面を検討させると、わたしの思いもよらない点をしめす。発想が違うのだ。わたしは小利をえて負けを確定することが多い。
そして、天頂の囲碁6の打った手が理解できるレベルなのもいい。これがプロレベルになると、「なぜこの手を打たないのか」「なぜその手を打つのか」とわたしには理解できないことが多いのだ。
そんなわけで、かなり重宝するソフトである。