2016年11月21日

あなたは、なぜ太ってしまうのか?

あなたは、なぜ太ってしまうのか?  肥満が世界を滅ぼす!
バリー・ポプキン   朝日新聞出版   2009.12

 世界的な肥満増大に対する警告の書だ。近年の社会の変化が、肥満と病気を引き起こしていることを具体的に解説している。(全訳である)
 まず、太る原因は、摂取カロリーの過多である。食べる量が多すぎるか、運動などで消費するカロリーが過小であるか、どちらかだ。そのカロリーは糖質であろうと脂質であろうと同じこと。
 ではなぜ多く食べてしまうのか、なぜ運動不足になるのか。その原因を検証している。
 アメリカの例、中国の例、インドの例、その他世界中を俯瞰して、その原因は食のグローバリゼーションであるとする。時期的にもその時期に一致する。アメリカでも50年前は肥満は少なかったのだ。
 外食中心(中食を含む)で、ハンバーガーのようなジャンクフードが多くなった。
 飲み物もジュースやコカコーラなど糖分の多い飲み物となり、その分食べる量は減らさねばならないのに、飲まないときと同じように食べている。

 これらの例を具体的に細かく説明している。しかし、わたしが読んでいて、そんな具体的な例が必要なのか疑ってしまう。
 エレンとボブの日常の暮らしぶり。どこに住み、何時何歳の子どもを学校に送り、何を食べ…何を飲み…、これがあまりに細かい。もちろんわたしの知らない人である。エレンとボブの特殊例ではない。それがジャックあろうがベティであろうが成り立つ話だ。ならば特定の例にせず、その町の平均的な生活で良いのではないか。まあ、これがアメリカ的な書き方か。
 ダイエットをしようとした人なら、そんなことはわかってるだろう。だがうまくいかない。再確認の必要がある。
 読んでいて、「だからどうした、だからどうした」と、いらいらしてくる。250ページあるが、50ページ程度にまとめられるそうな気がする。
posted by たくせん(謫仙) at 08:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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