2007年06月11日

魔境殺神事件

魔境殺事件
      半村良    詳伝社      
 二十年以上前に読んで感動した本の文庫本をふとみて、再読する気になった。
 超能力ものである。
 舞台はパキスタン最北部で、中国・ソ連・インド・アフガニスタンが国境を接するあたりにあるジャンミスタン。ここは世界の火薬庫であって魔境。
 帯状に八村が並び、その長は神といわれる。その神の一人が殺された。
 死体は、80メートルほどの高さに浮かんでいた。
 主人公松田は、殺神事件の捜査を命じられる。
 結果は犯人に見事にはめられてしまう。

 そんな山の中の、小さな部族の殺人が、なぜ世界の注目の的かといえば、それはアフガニスタンを混乱させ、その影響でイランなどの湾岸地域を不安定にさせるからである。
 この二十数年間の世界の歴史は、まさに半村良が予言した通りになってしまった。
posted by たくせん(謫仙) at 16:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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