何年ぶりだろうか、会津若松へ二度目の旅である。
東武鉄道の新型車輌“リバティ”で、北千住から会津田島まで3時間ほど。そこから会津鉄道会津線に乗り換える。
まだリバティが運行して10日しか経っていない。会津田島ではみんながカメラを向けている。
乗り換えて、“塔のへつり”で途中下車して2時間ほど過ごし(後述)、再乗車して会津若松に向かう。
特別列車である。2輌のうち1輌がお座敷車輌で、こうして靴を脱ぎ、布団に腰掛け、車窓を眺めながらの旅になる。4月30日、日曜日ではあったが、5月1日2日は平日なせいか、この車輌の乗客は5人だった。
「お座トロ展望列車」というのがこれか。1輌はお座敷だったが、もう1輌はトロッコだったのか。そのようには見えなかったが。
会津線はかなりの高地を走る。だが山岳列車ほどの勾配はない。トンネルが多く、線路は直線が多いので、案外速い。45キロメートルの区間を70分。列車によって異なる。
沿線はあちこちで桜が満開であった。駅ではこうしてこの特別列車の写真を撮る人が大勢いる。
外装の絵と桜が重なっておもしろいのかな。
なおほとんどの駅は無人駅である。
こうした景色の良いところに出ると、しばらく停まってくれる。
トンネルに入ったら車内の照明は行灯スタイル。
ダム湖である若郷湖(わかさとこ)。阿賀川(阿賀野川本川)の上流にある。1987年(昭和62年)に竣工した。
前回、バイクでこの橋の上を通ったときは、中程で身体がふるえた。
こちらは谷が深い。
こうして駅以外でも停まるため、時間はかかる。この線はこうして車窓の景色を楽しむ旅だ。